罠
次の日、いつも一緒にお弁当を食べるのに珍しく断られた
それが3日も続いた
それにルカに少し避けられてる気がして不安になる・・・
この前のこと怒ってるのかな?
少しきつく言いすぎちゃったかな?
それとも、もう嫌われちゃったのかな・・・
ルカのことをずっと考えてたら授業に全然集中出来なくて、大迫先生に注意を受け罰として補習のプリントを出されてしまった
『はぁーついてない・・・』
渋々プリントをやっていると、後ろの扉がガラッと開いた
『美奈子またプリントやってるの?』
振り返るとルカが立っていた
『ルカ・・・』
『待っててやるから一緒に帰ろう?』
そう言ってルカは隣の席に座った
なんだか少し気まずい
いつもは私の前に座って、ちょっかい出すのに何にもしてこない
ルカをチラッと見るとそこら辺に置いてあった雑誌を読んでいた
やっぱり嫌われたのかな・・・
考えれば考える程、不安になって涙がポロポロ零れ落ちた
『ちょっ!!美奈子どうして泣いてんの?』
泣いてる私を見てビックリしたルカは優しく涙を指で拭ってくれた
『だって・・・ルカ、私のこと避けてるでしょ?』
『避けてないよ。何で?』
『この前きついこと言っちゃったから、ルカに嫌われたと思って・・・』
『嫌いにならないよ、好きだよ』
『だって全然私に触らなくなったもん・・・』
『・・・・・』
何も言わないルカに不安になって顔を上げると、ルカはニコニコしながら私を見てた
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