狂った歯車 | ナノ

▽ マジで恋する5秒前


街でみかけた女の子
いっぱいカワイイ子いる中で、惹かれるようにアンタに声をかけた
真っすぐ見つめる目はとても綺麗で、初めは逃げられて、ナンパされてんの見つけて、声かけて、いっつも逃げるクセに、最後はアンタから声かけてきた


お礼?スゲーうける!!
元々ナンパしてた奴に律儀に礼いいに来るっていねーよそんな女!!


一緒にはばたきミックスジュース飲んで、何もなく終了
名前も知らねー
けど…なーんか気になんだよなー


またカワイイ子探して、ブラブラ駅前歩いてたらバッタリ再会…。


「…ハハハ」

「あはは…」


知り合いって程でもねーし、こんな時なんて声かけんの?
でもまぁ、アンタからしたらオレナンパ君だし?かける言葉何てあれっきゃないよね


「……えーと、まあ、お約束って事で、かーのじょ、ヒマ?どっか遊びに行かない?」

「……ふふっ、いいよ」

「え、マジで?」


すごく嬉しくなった
今までの声かけた女の子達の『いいよ』の言葉より断トツで


「やめとく?」

「んーん、行く!レッツゴー!」


笑いかける顔がとてもかわいくて、何かヤベーな、なんて思いながら、遊覧船デートした
船体が揺れて抱きしめちゃった時、すっげー柔らかくて、いい匂いがしてすぐに放せなかった
顔すっげー近くてドキドキして、気がつけばたった4回しかあってねーのに、アンタを好きになりかけてた


気持ちを確かめたくて、会いたくて、会えなくて、時が過ぎても忘れられないアンタとの出会い


今日は、はば学の入学式
なーんか新入生代表に選ばれちゃったし、人生って楽勝だよなー
体育館に向かっていたら、アンタにまさかの再会、何コレ?ドッキリ?サプライズ?
やっぱカワイイなーっ!!
楽しいスクールライフの始まりでしょ!!


「これから入学式だし、アンタもだろ?」

「ううん、違うよ」


聞いたら二年って…一コ上ってマジかよ
全然そうは見えないんですけどー?
学年違うとあんまし会えねーじゃーん!
どうやってお近づきになればいいの?
もっとアンタと話してみたい

知りたいよ
アンタに興味がある

チャイムがなって、アンタが慌てだす


「あっ、もう行かなきゃ!」


そういって自分の名前を告げて、ニッコリとアンタがよろしくって笑ってくれた
名前は?って感じで小首を傾げられた
やっべ…超かわいい…


「新名……旬平」

「急がないと始まっちゃうよ!」

「あ…、うん、じゃあ…」


手を振って走って行く後ろ姿から、全く目が離せなくて、ドキドキする
オレはアンタに本気になっちゃうかもしんない
だけど、いっこ上…
あー、もーヤダヤダ…
どうしよう…この気持ち…溢れ出して止まんない


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