狂った歯車 | ナノ

▽ オレのカノジョ〜前編


美奈子ちゃんが卒業して、3ヶ月が経ちました
アンタは大学入ったばかりで忙しい
あんま会えないのはマジ寂しいけど、毎日電話したり、メールしたりしてる、もうスゲー幸せ




今日は久しぶりのお誘いデート
どんな用事あってもアンタが優先
昨日は嬉しくって、アンタがくれたメールを何度も、何度も読み返してた
アンタがくれたメールはもちろん専用ホルダ『美奈子ちゃん』大好きメールは全部保護


オレ幸せ過ぎて死んじゃうんじゃね?



待ち合わせ場所は駅前、植え込みに腰掛けてアンタを待ち、パコッと携帯開いて、またメール眺めて幸せ気分
頭を上げると向こうからアンタの姿発見!
急いで携帯しまって、立ち上がりそっちに早足で近づく


…また出た…カブキ頭
まーだナンパとかしてんの?
そしてアンタ毎回ナンパされすぎ…


「いいじゃん遊びに行こーよ!」

「あ…の、わたし待ち合わせしてるので、本当にすみません」


アンタが頭を下げようとした時に、手を引き掴んで後ろから抱きすくめる


「旬平くん!」

「カブキ頭くんゴメンねぇ、この人オレのカノジョなの!」

「はぁ!?」


見上げるアンタのホッペタにキスをしてニッコリ笑って、ウゼーナンパ野郎を睨みつける
オレのカノジョに気安く声かけんな
美奈子ちゃんと付き合うのにどんだけ苦労したと思ってんだよ


「旬平くん…顔怖いよ?」

「ゴメンね!怖い思いさせて、ラブラブみせつけちゃおっかー?」

「え?違うよ!旬平くんの顔が…んっ!」

「ね?ラブラブなのオレら」

「はぁ…」


かぶき頭の前でキスするとこ見せつけて、かぶき頭の方みたら、スゴスゴどっかいった
アンタの方みたら真っ赤になって怒ってた
え?何で?どうしたの?


「もーっ!何で人前であんな事するの!?」

「いーじゃん!オレもっと見せつけてーよ」

「ダメ!二人の時じゃなきゃ…ヤダ」


モジモジと真っ赤になったまま俯いて、オレの手を握る
何それマジカワイイんですけどー!!


「じゃあ二人っきりの時にね」


真っ赤になるアンタがかわいくて仕方ない
一緒にいる時が1番幸せ
オレのカノジョなんだって1番分かるから
でも…実はオレつき合い始めてから、ノリで色々言っちゃうけど、エッチはまだなんだよな

したいって気持ちもあるけど、やっぱ今までが今までだったし、アンタが大丈夫って思えるまでは手を出さないでおきたい


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