狂った歯車 | ナノ

▽ そして時は動き出す


繋がりが無くなったあの日から、毎日はつつが無く過ぎてって、自由登校になった3年生は来たり来なかったり、オレらには関係ない
そして今日はアンタの運命の日



アンタは今どうしてる?


ちゃんと集中出来てる?


声も何もかけれないけれどずっと祈ってる






「新名!」

「嵐さん!何してんスか?」


嘘臭い笑顔撒き散らしながら片手を上げ、近づく嵐さんに警戒してたら、近づいた途端ガシッと肩を組まれ、そのまま絞められる


「お前ムカつく」

「はぁ!?なんスかいきなり!」

「フラれた」

「誰に?いつ!?」

「この前、どーせお前だろ好きな奴って」


な、何!?どーゆう事!?嵐さんが好きになりそうって美奈子ちゃんしか考えられないんスけど、好きな奴って誰なんだよ!!


「美奈子ちゃん?」

「他に誰がいるんだよ」

「好きな奴、聞かなかったんスか?」

「誰?っつっても言わねーし、一年の頃からずっと気になってた人だからって言ってたな」

「じゃあ、オレじゃねーじゃん…」

「そういやそうだな、じゃあ琉夏とか琥一なんかな、あいつらスゲー仲いいし、まぁフラれてスッキリしたけどな」


何だよそれー…マジで期待外れなんスけど…
嵐さんトドメ刺しに来ただけじゃん
しかも琉夏さんとか、琥一さんの事なんて、全く考えてなかった
あの人達と過ごすアンタなんかみた事もねーし
ずっと嵐さんの事が好きなんだろうって思ってたし


うーんと、この前みたいに考えながら空見上げて校舎の壁に寄り掛かってる嵐さんをみてると、こんなスゲー人でもフラれる事あるんだなぁ、なんてボンヤリ思ってた


オレなんか返事すら貰えませんでしたよ…


思い出して悲しくなってうなだれて、嵐さんと空を見てた





絶対…受かって欲しい


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