狂った歯車 | ナノ

▽ 淡い期待


あれから、嵐さん達がいなくなった部員達を、まとめるのはマジで大変で、改めて嵐さんがスゲー人だって思い知った
だけどオレはもう任された事から逃げたりしたくない
アンタがくれたファイルをみて、その字をなぞってみた

なぁ…アンタがこの前してくれたキスに、オレは自惚れてもいいのかな…
あ、やべぇ顔が緩む…
それともやっぱり、仕方なくとか、オレに何かされたりすんのがこえーからなのかな
あ、ダメだ…落ち込んできた


何なんだよ…
別にメールくれるワケでもないし、あれ以来マジで全然会えないし、オレっていっつもそう…会いたいとか思うと絶対会えねぇんだよなぁ


しかも向こうは受験だし、嵐さんの話じゃ結構成績落ちてて、ヤバいらしいって話だし、多分それもオレのせいなんだろうなって思うと、中々連絡出来ねーし…


「部長!」

「はっ?あ、オレか」

「何言ってんスか!次どうしますか?」


時計をみると結構いい時間になってた


「あ、えーと…じゃあクールダウンして上がろうか、で、明日からは期末テスト終わるまでは部活休みね」

「押忍!」

「うっ、押忍…」


はぁ…慣れねぇなー…
けど頑張らねぇと、アンタがくれた一度だけのキスも、なんだか夢になっちゃう気がして、ひたすら頑張ってた



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