▽ 飢え続ける躯〜後編
大人しくなったアンタから肉棒を引き抜くと、オレをくわえ込んでいた、淫らなそこから少しずつオレの形を失いつつ、白い液体が呼吸をする度に吐き出されていく
「シャワー浴びてくる」
拘束して、乱された服のまま放置された、アンタが目を開け、出ていこうとするオレを呼び止める
「…は…ずして…手が…痛いの」
「シャワー浴びたら外すから」
「おね…がい…」
蚊の泣くような声でされるお願いさえも、さっきの電話で心が荒れたオレには、ただイラつかせるだけで、無視して部屋を出て、無情に扉を閉めた
頭から水を浴び、冷静になるように頭を冷やす
無理…全然冷えない
明日なんで嵐さんと会うんだ?
オレといた時みたいに手を繋いで、腕組んで、さっきみたいに触らせて、オレにはみせない笑顔を嵐さんにはみせんのかよ?
オレ以外と喋らないで
オレ以外に笑わないで
オレ以外に触らせないで
「言えるかよ、そんな事…」
もしオレが一年早く産まれてたら、同じクラスとかになったりして、クラスの連中みたいに騒ぎあったりして、今より距離は近いの?
嵐さんと接するように、何も言わなくても通じあってるみたいになれた?
オレは何で年下なんだろう…
どんなに頑張ったって、この差だけは埋まらない
同じ時間を過ごしたかった
なら今、少しでもアンタと過ごしたい
二度とこんなチャンスないのに
でも優しく…出来るのか…?
今は嵐さんの事考えるの止めよう
シャワーを止め、髪をかきあげて、目をつぶってゆっくり開き、バスルームの扉を開けた
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