狂った歯車 | ナノ

▽ オレのカノジョ〜後編


そして着いたのはアクセサリーのお店
この前アンタに似合うと思った指輪があったんだ
だけどサイズがわかんないし、ちゃんとアンタの指に似合うか確かめたかったし、アンタと初エッチした後でって思ってたしね


「アクセサリーショップ?」

「そっ!美奈子ちゃんに似合いそうなのこの前見つけたんだ」


両手とも一緒に薬指のサイズ計ってもらったら、どっちも一緒!
よし!これならオッケーだよね


「この指輪似合うんじゃね?」

「わぁ、かわいいね!」


右手の薬指にはめて『似合うー?』って言ってニッコリオレに笑いかける
やっぱりスゲー似合う
だけど、つけて欲しいの左手だけどね


「うーん…かわいいけど、ちょっと高くて手が出ないなぁ…他のも見てきていい?」

「いいよ」


アンタが店内をウロウロしてる隙に、こっそり指輪を購入
気づいてないといいけどね


「何かいいのあった?」

「うーん、やっぱりさっきの以外はピンとこないかなー、残念」


あ、それスゲー嬉しいかも
早く渡したい


「そう?じゃ出よっか」

「うん」


手を繋いで、朝ごはんもまだだったから、お気に入りの店でテイクアウトして、公園で少し遅い朝食


「公園もたまにはいいね、のんびりしてて」

「そだね」


何か渡すタイミングがわかんない


「今度お弁当作って来る?」

「いいね、それ、美奈子ちゃんのお弁当食べたい」


自然と交わされていく次の約束
そして優しく微笑むアンタにつられて笑う


「ね、美奈子ちゃんコレ、プレゼント」


まだまだ遠い未来のお話だけど


「なぁに?」

「開けてみて」

「これ…さっきの…」


いつかオレがジュエリーデザイナーになって、男として自信がついたらきっと


「美奈子ちゃん、左手出して」

「え?」


世界で一つしかない指輪を、美奈子ちゃんの為にデザインして渡したい


「予約〜」

「予約?」


必ず迎えに行くから待ってて欲しい
今はまだまだガキだけど、美奈子ちゃんがいればなんだってやれる気がする


「んで、オレのカノジョの印、男避け」

「誰も寄って来ないよー」


これはその時までの約束と誓い


「美奈子ちゃんカワイイからすーぐ男が寄って来ちゃう」

「旬平くんしかみえないよ!ありがとう、すっごく、すっごく嬉しい」

「何それ!スッゲー嬉しい!」


誰にも見つからない様に隠れてキスをして、大好きを何度も繰り返す




そしていつか必ず永遠を誓うオレが作ったペアのリングを交換して、神様の前で誓うんだ




美奈子ちゃんを一生愛し続けるって




END


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