▽ オレのカノジョ〜後編
すっげぇ…何…コレ…
思い出すだけでゾクリと蘇る様な快感に、いつまでもバクバクと鳴りつづける心臓で、眩暈を起こしそうになる
クタリとして、朦朧としたアンタの額の汗を拭い、キスをするとそのまま意識を手放した
ペニスを抜き被せてたゴムを外すと、自分のがベッタリとした精液塗れになってた
それをティッシュで拭き取ってパンツを履き、ベッドで規則正しく寝息を立てるアンタをみる
体にまとわりつく汗を、かたく絞ったタオルで拭き取り、服を着せても全く起きる気配もなく、その寝顔がかわいくて、横に転がってほっぺたにキスしてみたり、髪を撫でてみたりしばらくずっと眺めてた
何か今スゲー幸せ…
体を抱きしめて温もりを感じながら目をつぶった
髪を撫でられる感覚で目をボンヤリ開けると、アンタがオレの髪を撫でてた
「…おはよ、起きてたの?」
目を覚ましてもちゃんとシーツは暖かくて、アンタがちゃんとオレの隣に寝てる
「寝顔みてたの」
フフッと柔らかく笑う唇に軽く口づける
「なーにー?見とれてた?」
「カワイかったよ」
「カワイイって言うなよ」
オレが口を尖らすと、クスクス笑って頬を撫でられる
「かっこ良かったよ?」
「そう?あーんがと」
「美奈子ちゃんの寝顔もかわいかった」
ギュウっと抱きしめて、キスをしまくると、くすぐったそうにアンタが笑う
ああ…幸せ…
その時ぶち壊すノックの音…
徹平だ…
完全に忘れてた…
つーかいつから居たんだろ
「兄ちゃーん?寝てんのー?」
「…てっぺ」
「しーっ!」
アンタの口を慌てて手で塞ぎ、自分の口元に人差し指を立てる
そして小声で話し始める
「どーせアイツまた出ていくよ、ジッとしてねーから。部屋から出て行かなきゃ、美奈子ちゃんいるの気づかないし」
「…わたしの靴、玄関にあるよ…」
「…そだね、バレちゃうね」
声が漏れないように一緒に笑い出して、またキスを繰り返す
「今日さ、ちょっと時間ある?」
「うん、何も予定入れてないけど?」
「この前ちょっといいモン見つけたんだ」
「なぁに?」
「まぁ、行けば分かるかな、とにかく出かける準備しよ」
最後にもう一度チュッって軽くキスして、モゾモゾと脱いだものを探して、身につけていく
先に服を着て、部屋の扉を開けてウロウロと徹平の姿を探す
いねーし、落ち着きねーなアイツ
「旬平くん、徹平くんは?」
「コンビニとかに朝飯買いに行ったんじゃねーかな?」
「そっか、洗面所借りていいかな?」
「いーよー、タオル勝手に使って」
アンタが洗面所に消えて出かける準備をして、アンタの支度が終わるのを待って、外に出ようとしたら、外から帰ってきた徹平に出くわした
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