狂った歯車 | ナノ


▽ オレのカノジョ〜後編


キスは何度もするけど、前みたいな深いキスはつき合いはじめていまだにした事ない
挨拶みたいな軽いキスばっかり
それだけでもアンタに触れられる事がスゲー嬉しい


「旬平くん…あの…ね」

「ん…?何?」


キスの合間合間に、アンタが触れてる唇から言葉を零す


「もっと…したい」


そういうとアンタの舌がオレの唇をなぞった
それに応えるように熱い舌に、舌を絡ませてアンタの口腔に深く口づける
すげードキドキする
コレ…あんまりするとヤバいんですけど…

クチュっと触れる唇の間から、何度も濡れ音がして必死で体の反応を抑えるけど、どうにもなんなくて、アンタの体を自分から離した


「な、何か喉渇かない!?持ってくるし」


急に離された事にアンタがビックリした表情でオレを見て、すぐに優しく笑う


「大丈夫だよ」


だ、大丈夫って何が!?
飲み物の事!?
それとも別の事!?
マジでマズイって!!
すぐにまたアンタがオレに抱きついて、唇を重ねてくる
気持ち良さに抗えなくて、体をつい抱きしめて何度も唇を重ね、必死で理性と本能の間で戦ってた

我慢出来なくなる


「ちょ、ちょっと美奈子ちゃん!これ以上はもう…ヤバいって!」

「お願い…旬平くん…」


お願いって…したいって事?
ギュッとしがみついてきた体はスゲー震えてたどんなに大丈夫っていっても体が怖がってる
オレの為に言ってくれてんのかな…


「無理すんなって、オレ待てるし…」

「このままじゃ、ヤなの…。旬平くんは…したくないの…?」


したくねー訳ねーじゃん…
好きな女とこんな事してて、その気にならねー男なんていねーし
体は完全に反応しちゃってるし


「そりゃ、スッゲーしたいよ、美奈子ちゃんとこうやってるだけでドキドキするし、もっと触りたいなーっても思うよ?でも怖がらせたりすんのは嫌」

「わたしもだよ…怖いよりも、旬平くんにもっと触れたい…」


その言葉だけでもすげー嬉しい…
抱きたい…すっげー抱きたい
アンタの中のオレは乱暴にしか抱いてない
本当は全部忘れちゃう位優しく抱きたい
アンタは怖くて泣いたりしない?
そうなるのが怖いんだ


「ホントに…いいの?」

「…うん」


でもこれで出来なきゃ、二人とも苦しいのかな
顔を上げさせてもう一度深く口づけて体を抱きかかえてベッドに乗せる
優しくする…


「…怖くなったら言って、すぐやめるから…」

「うん…」


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