狂った歯車 | ナノ


▽ オレのカノジョ〜後編


ちゃんと伝えなきゃ、今までの事スッキリさせなきゃ、きっとオレアンタと正直に向き合えない気がする


「じゃあ…、オレもちゃんと言うよ」

「うん」

「確かに…弟って言われたら、完全に対象外って事なんだってあん時は思っちゃったよ」

「やっぱり…?怒ってる?」

「あん時はムカついたよ?いっつも引っ付いてくるクセになんだよって、だけどオレも告白する勇気なかったし、嵐さんの事好きなんだって思ったし、フラれんのも嫌だったし…だからってアレは…マジゴメン…」


どうしよう…へこんできちゃった
やっぱ何でオレとつき合ってくれてんの?


「そうだったんだ…わたし無神経でゴメンね…だから嵐くんの話したら怒ってたの?」

「うん、ぜってー勝てないって思った」

「嵐くんとは本当に何でもないよ?」

「知ってる…告白されたでしょ」


だってオレ好きな奴がいるってきいた時、スゲーヤキモチやいたもん


「何で知ってるの?」

「嵐さんから聞いたし」

「嵐くんのお喋り…」


ちょっと困ったような顔して、アンタが少し笑った


「オレも嵐さんみたいに、美奈子ちゃんに告白してれば、こんな傷つける事なかったし、それはスッゲー反省してる、これからは本当に大事にするし、嫌がる事なんか絶対しない、だからずっとオレの側にいてくれる?」

「ずっといるよ、旬平くんがヤダって言っても諦められないよ」

「言うわけねーじゃん!」


アンタが優しく笑うと抱きしめたくてたまんなくなって体を引き寄せる


「本当の気持ち聞けて良かった、ねぇ、旬平くんわたし今すごく幸せだよ?」

「ホントに?」

「ホントだよ、旬平くんとこうしてたりするの凄く好き」

「うん、オレも」


オレの胸にキュウっと顔を押し付けて、オレを抱きしめてくる
やっぱアンタってスゲー
オレ一瞬で浮いたり沈んだりじゃん
柔らかい髪を撫でてると、スッゲー癒される
アンタが顔を上げてオレをみて、どちらともなくキスをする


2/9

[ | back | ]


QLOOKアクセス解析
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -