狂った歯車 | ナノ

▽ オレのカノジョ〜前編


出来たてのパスタがオレの前に置かれて、アンタが目の前に座った


「いただきまーす!」
「いただきます」


二人で手を合わせてフォークにパスタを巻き付け口に入れていく


「美奈子ちゃん料理上手いよね」

「そうかな?」

「お嫁にきちゃう?」

「きちゃう!」


笑顔で軽く返してくれたけど、オレ結構マジなんですけど
はぁ〜早く大人になりてぇよ
クルクルとフォーク回しながら考えてたら、スゲーパスタ巻き付いてるし


「ねぇ、今日何時まで大丈夫?」

「今日ミヨのお家に泊まるって言ってるから、遅くまで平気だよ」

「じゃあ、うちに泊まっちゃう?」


コレはホントに冗談のつもりだった
いつもの軽いノリで、アンタならミヨさんと約束してるからダメって言うと思ったんだ


「…じゃあ、…泊まる」

「んがっ!?」


まさかの返事にビックリして、飲み込みかけてたパスタでゴホッってむせた
マジで!?
咳込むオレを心配そうにみながら水を渡してくれた


「だ、大丈夫?」

「いや、うん、だ、だいじょぶ!!…今のホント?」

「…ダメ?」


小首を傾げてお願いする様な仕草がたまんない
あーっ!もうかわいすぎ…


「ぜんっぜんダメじゃない!けど、大丈夫なの?」

「うん、旬平くんと一緒にいたいから」

「オレも一緒に居たいけど…」


アンタがニコニコしてるから、つられてニコニコしてたけど、コレ…ヤバくねぇ?
オレ我慢出来んの?
アンタの事だから、誘ってる訳じゃない…と思う
一緒のベッドで寝んの?
オレ別の部屋で寝た方が良くね?
一緒に寝たらぜってーヤバいって

そんなオレの考えも知らず、アンタはTVをみながら笑ってた
もーヤダヤダ…勘弁してよ〜


4/5

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