狂った歯車 | ナノ


▽ そして時は動き出す


今日は一流大学受験の日


ニーナに好きって言われてすごく嬉しかった
けど後悔してるって言ってた


ニーナは全部自分のせいだと思ってる


自分を保てなかったのは、ニーナのせいじゃない、わたし自身の問題…
好きになりすぎて、周りが見えてなかった

自分のせいって思ってるのに、わたしが大学に落ちたら、ニーナは立ち直れないような気がする

そして普通に接してくれなくなる気がする


だからわたしは絶対に受からなきゃいけない


本当はすぐにでもニーナの腕の中に飛び込みたかった



そうしてしまったら、きっとわたしはニーナに甘えてしまう
勉強も手につかなくなって、二人とも後悔することになる



だから辛いけどあの選択をした



受かる自信はある



ニーナに想われていた事で気持ちが晴れた
頭もちゃんとクリア
体調もベストな状態で挑めてる





今度はわたしから伝える
ニーナに好きだって

だから待ってて欲しい
遅くない事を祈ってる




初めてデートした遊覧船



あれからずっと気になってた
また会えたりしないかなって、駅前をウロウロしてみたりしたの
けどあんなに会えてたのに全く会えなくなった…



名前も知らない男の子



何も知らないのにずっと気になっていた
もう一度会えたらきっと好きになる

そんな気がしてた




もう一度会えた時、これは運命だと思ったの




予感は的中して好きが止まらなくなった




ニーナに触れる度に自分が保てなくなったの




だけどもう迷わない、大丈夫





絶対に受かってみせる





固く目を閉じ、大きく深呼吸をして一流大学の門をくぐった




二人で笑える未来があって欲しい


2/5

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