▽ 暗転
ぜってーおかしい…
様子がおかしすぎる…
ほんの何日か前まではイケるって思ってた
ここまでいきなり変わるなんてありえない…
ゴロゴロ自宅のベッドに転がりながら、アンタの事ばかり考える
だいたいアンタが補習とかマジありえなくね?
一緒の学年だったら、勉強とかそんなん教えてやれんのに…
教科書みたら少しは分かんじゃねーかな
明日嵐さんにみせて貰おうかな
うん…そうしよ、多分期末テスト終わって体動かしたいハズだから、明日とか普通に部活に顔出してくれそうだし…
口は絶対出さないけど、様子見に来てくれるしやっぱあの人頼りになるよなぁ
翌日、案の定部活に顔を出した嵐さんを部活終わった後に捕まえた
「嵐さん!あの…3年の教科書みせて欲しいんスけど!」
「…なんで?」
不思議そうにオレをみたけど、教科書を出してくれた
「見てどうすんだ?」
「まぁ…ちょっと…」
教科書みて解き方とかみりゃ、まぁそんなわかんねーもんじゃねぇかも
ジーッと教科書をみてたら、嵐さんが口を開いた
「なぁ、新名…最近アイツ様子がずっとおかしいんだ…」
「…え?」
「悩んでるっぽいから、話せって言っても、大丈夫だからの一点張りだし、お前なんかしらねーか?」
この嵐さんが気づく位って相当酷くね?
無理矢理キスしたのがいけなかった?
つーかその前からの様な気もすんだけど
「いつからスか?」
「俺が気づいたのが期末中だったな、花椿と宇賀神がスゲー心配してて、俺に聞いてきた」
自分で気づいた訳じゃないんスね
呆れた顔をしながら、うーんって悩む嵐さんの横顔をみて、また教科書をみてある程度叩きこんだ
少しでも役に立ちてーし
3/8
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