狂った歯車 | ナノ

▽ 淡い期待


「バンビー!屋上行くよー!」

「カレン、ミヨ!」


階段の方からアンタを呼ぶ声が聞こえて、そっちをみるとカレンさんとみよさんが手招きしてた


つか全然話せてねーし
他の男とかにも優しくし過ぎ


「あ、じゃあ、わたし行くね!お友達も話せて楽しかったです」

「あ、これマジであんがと」

「うん!」

「俺も楽しかったです!」


アンタがニッコリ笑って、小さく手を振ると、二人の元に走っていき、カレンさんがアンタの頭を撫でてた
別にコイツにまで声かけなくていいよ
恨めしそうに友達をみてたら、こっちを向いて少し興奮気味に喋り始める


「はぁ〜、やっぱ近くでみると、もっとカワイイなあの人…俺も柔道部入っときゃ良かった」

「はぁ?」

「だって、マッサージとかされてーじゃん」

「何想像してんだよ」


どいつもこいつもアンタを狙ってる
ただの憧れとかそんな奴もいれば、マジでアンタの事好きな奴もいる
オレはそいつらよりちゃんと上?
オレの友達と喋ってるアンタをみると不安になる


「でも先輩じゃ、年下なんか全然眼中になさそうだよなー、完全に高嶺の花」

「わかんねーじゃん」

「無理だろ!」


もしかしたら、両思いかもしんねーし…
だってワザワザ誕生日プレゼントとかくれるし、この前キスもしてくれた



オレが告白したら、アンタ彼女になってくれる?


でも確信が持てないから言えない
フラれて接点なくなんのも嫌だ



あー…何でオレ、こんなヘタレなんだろ…



とにかく期末テスト終わって、デート誘ってみようかな…




To be continued…


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