狂った歯車 | ナノ

▽ 踏み出す一歩


「じゃあ…さ、頑張るから、さっきの続きしてくれない?」

「え…、あの…」


真っ赤になって、しどろもどろになる姿がかわいくて、思わず顔が緩む、それをみたアンタが、すっごい笑顔で微笑んでくれた


「そ、そこ座って…届かない…から」


ガードレールに腰掛けさせられて、アンタをじっとみる


「これでいいの?」


マジでしてくれんの?
ゆっくりとアンタが近づいてきて、オレが見上げる形で目が合った


「目…つぶって、欲しいんだけど…な」

「…ヤダ」


だって見てたい…
アンタからしてくれるなんて絶対ないでしょ?
これ…奇跡じゃん



ソッとアンタがオレの肩に手をかけて、恥ずかしそうに片方の髪を耳にかけた


また激しく心臓が鳴り出して、大きな黒目がちな目が瞼で伏せられて、赤いプックリとした唇が近づき、オレの唇に合わさって柔らかい感触にオレもゆっくり目を閉じた




少しだけ離されたところで、追いかけてもう一度キスをせがむと、また柔らかい感触が押し付けられて、甘い痺れるような感覚が体を駆け抜けた


唇がゆっくり離れると同時にゆっくり目を開け、アンタと目が合うと、アンタの顔が夕焼けなのか、何なのか真っ赤に染まってた


「…か、帰るね」

「…へっ?」


オレはどっから出たのかわかんない声が出て、アンタが体を途端に離して、帰り道を走っていった


オレの頭はボーッとしてて、唇に手を当てた


初めて自分からキス…してくれた…


まだ残る柔らかい感触…
思わず緩みまくる顔…こんな顔、誰にもみせらんねぇよ
つか心臓パネェ位うるせーし




なぁ…コレって少しは期待…してもいいって事?



部長だってなんだってやってやる

今なら、嵐さんと同じラインに立てる気がする


何か、オレ、今最強じゃね?




To be continued…


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