狂った歯車 | ナノ

▽ 飢え続ける躯〜後編


オレの横をすり抜けて、逃げ出し扉を開けたところで、後ろからそれを阻止した


バンッ


と激しい音を立て扉が閉まる
扉を閉めた手で体を抱き、耳元に唇を寄せ、ドアの横にある部屋の照明を落とす


「どこ行くつもり?」

「今のニーナとは話したくない」


小さく震える声で拒否の言葉を吐く


「いいよ、ヤラせてくれればいいから」


こんな事いいたいんじゃない
優しくして、抱きしめて眠りたい


「いやっ!降ろして!!」


ジタバタ暴れる体を抱き上げてベッドに放り、押し付けてハーフパンツを脱がせると、下着をつけてない下半身が現れる


「やめて!!こんなのヤダ!!」


指で膣口を探ると、夕方自分が怒りのはけ口に出した液体がまだ残ってた
押し迫るオレの体を必死で押して、もがいて逃げようとする腰を引きずり、濡れてない秘穴にペニスを突き立てた


「いやああぁぁ!!痛い!止めて!」


ボロボロ涙を流し、体を重ねようとするオレを、挿れられてもなお両手で阻む、濡れてなくて、うまく動けなくて、無理矢理腰を動かすと、アンタの顔が苦痛に歪む


「いた…い、止めて…!!」


それでも快感を得るために、激しく腰を動かし続けると、愛液とは違うヌルヌルとした感触がペニスに伝わってくる


「い…や…」


無理矢理口づけ、乱れた髪をかきあげてやると、尋常じゃ無いほど汗をかいてて、息があがり涙がとめどなく流れ続け、オレを拒むようにまた身をよじりつづける
激しく腰を打ち付けて、全部中に出して挿れたまんまで、ペニスの回復を待ち、グッタリとした体を後ろ背にして律動を始める


「もぅ…やめて…」


満たされない…

足りない…全然足りない…


足を立てさせて、腰を引き寄せるとペニスを抜こうと、俺の太ももを押して、前に逃れようとする
着せていたTシャツを後ろからめくって脱がせ、後ろ手にそのまま腕を掴んで押し付けた


「…い、たく…しないで…おねが…いニーナ…」


涙声の訴えをはねつけ、突き上げ痛め付ける


「…あっ!やぁぁ!」


秘穴をグチャグチャに荒らして、奥に自分を満たしても次から次へと、虚無感が襲ってくる


どうして?こんなに抱いてるのに満たされない
もっと、もっと抱けばアンタに近づくの?


体が重だるい…

抵抗する力を失った体を抱き抱え、自分の上にまたがる様に乗せ、腰を引き下げ、したから突き上げて、揺れる乳房を揉み、鈍感になってきた体へ快感を貪らせる、ポツ、ポツと表情の見えない顔から、涙が落ちて、オレの腹をくすぐるように何滴も落ちてくる


満たされない…

満たされない…

どうして?何で?どんどん遠くなる…
こんなに近くにいるのに
アンタが遠く感じる、満たされない…


さっきまではホントに…楽しかったんだ

ドライヤーで髪乾かしてあげて

一緒にご飯食べて

そんなオレをみて笑ってくれて




笑ってよ




泣かないでよ




好きなんだ

アンタが笑ってる顔が好きなんだ



ドクンとペニスが脈打ち、わずかしか出ない何度目かの射精が終わって、体を離すと全身に気怠さが襲い、支えていた手を離すと、オレに倒れ込んできた
キスをして、存在を確かめる様に抱きしめて、髪を撫で、もう一度抱きしめる

けど間に何か入ってるみたいに、抱きしめた気がしなくて、強く抱きしめた

目をつぶると何もかもが真っ暗になって、抱きしめたまま意識がぶっ飛んだ




朝日が眩しく、目が覚めて隣をみると、アンタの姿はなくて冷えきったシーツに、昨日の血混じりの情交痕が残ってた




行くなっていったのに、嵐さんトコ行っちゃったんだ


無視…しないって言ったクセに…何も言わずに帰んなよ

あんな酷い事したクセに何考えてんだ俺…
当たり前じゃん…



ベッドの上に綺麗にたたんだ服が置いてあり、抜け殻を抱きしめると、痛くないハズの頬が疼き、アンタの匂いがして涙が零れた




To be Continued…


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