狂った歯車 | ナノ

▽ 飢え続ける躯〜前編


ピリリっとベッドに放られたアンタの携帯がなりだしたチッ、と舌打ちしてそれに手を伸ばし着信主をみる


「嵐さんだ…出なよ」

「こんな状態じゃ出れないよ…」


ピッと通話ボタンを押して、アンタの耳に携帯をつける



『あ、俺!新名どうだった?』

「うん…検査は大丈夫だったみたい」

『そうか、良かった、思いっきり頭から落ちたから心配だったんだ』



嵐さんの電話の声を聞きながら、答えようとする唇をキスで塞ぐ、ビックリしたような顔で俺をみる



「早く答えないと変に思われちゃうよ?」



ポソリと耳元で囁き、唇を舐めて電話の邪魔をする
困った顔をして、アンタが携帯に耳をつける



『どーしたんだ?』

「ううん、なんでもない」


唇をなぞるように舐めて、またキスを繰り返す
凄いねこんな事されてんのに、何でもないんだ?
もっとイタズラ心が出てきて、空いてる手で体を触ると、ビクっと体を揺らして俺を睨んだ

アンタのその顔もそそられる



「ごめん、嵐くんちょっと…」



電話を切りたがってるのを察知して、耳元から電話を離し、その電話を引き継ぐ


「嵐さん?」

『お、新名まだ一緒にいたのか?大丈夫なら良かった』



朝まで一緒にいるつもりですけどね



「心配かけてすみません、気をつけます」

『お前なぁ、あれくらい瞬時に受け身とれよ』



肩と耳で携帯を挟んで、アンタの口を手で塞ぎ、足を抱え上げると、涙がポロポロとこぼれ、暴れ出し、嫌だと身をよじり始める



「嵐さんが早すぎぎんですよ!!」

『お前が集中してないからだろ?』



ヌルッ、と秘裂に肉杭をあてがい、声が漏れないように口を塞ぐ手に力をこめ、一気に貫いた、体が強張りボロボロと涙がとめどなく溢れてオレの中で優越感と、高揚感が体を駆け巡る



「絶対超えてやりますよ」


それは柔道の事なのか、男としてなのかさえも分からない
電話を手に持ち、穿った肉杭をユックリ引き抜き、また埋めていくと、アンタは苦しそうに体を曲げる

どんな気持ちだろうな…
好きな男との電話中に嫌いな奴に犯されて



『なら俺も上にいくけどな』

「次は負けないッス」



こんな事しても全然満たされない
もっと抱けば満たされるの?



『ならもっと練習しろ』

「押忍」



どうすればオレのものになるの?



『じゃあ、もうアイツに替わんなくていいから、明日遅刻すんなってだけ伝えて』

「…わかりました、伝えときます」

『よろしく、じゃあな!』



電話が途切れ、ツーツーと音がなりその音が聞こえなくなる

明日って何?日曜だろ?
デートの約束してんの?

塞いでいた手を離してやると、苦しかったのか何度も呼吸を繰り返す



「明日デートなの?」

「違う!」

「明日遅れんなだって、会うんだろ?」

「会うけど、デートじゃ…んぅ!」



悔しくて続きの言葉を聞きたくなくて、唇を塞ぎ、俺の存在をしらしめるように、穿った肉杭を、激しく突きたてる



「ニーナやめて!痛い!!いやぁぁ!!」

「黙れよ!!」



嫌がる言葉を聞きたくなくて、また口を手で塞ぎ、ギシギシとベッドを揺らして、キツく何度も突き上げ俺は快感を貪る
アンタは諦めた様に力を抜き、伏せられた目から、幾筋も涙を流し、無理矢理受け入れさせられた肉棒が果てるまでひたすら耐えてた



オレは…もう優しくなんか出来ない




To be continued…


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