狂った歯車 | ナノ

▽ 歪む心


「ここ入ろ」
「え…?」


目の前にはフリータイムや、休憩や、泊まりの文字。
ここがどんなとこなのか気が付いて一気に硬直するアンタの体…。
今にも泣きだしそうな顔…。
入口の前でオレに手を掴まれたままアンタは俯いた。


「わたし…」
「コレ…いいの?」


携帯をヒラヒラと目の前にチラつかせると、何を意味しているのか気が付いてアンタはそのまま口をつぐむ。
そのまま小さく震える手を引き、適当に選んだ部屋に連れ込んだ。


「へぇ…中、結構キレイじゃん」


こんな所自分が来るなんて思わなかった。
しかも好きな女脅してなんて。

目の前に存在を主張してるでかいベッドにドサッと腰をおろして、アンタをみると、ガチガチに固まって真っ赤になってた。


「その服誘ってんでしょ?」
「ち、ちが…う」


知ってるよ…。
アンタが着てるエロカワイイ格好…それがまた、いつもどストライクで、オレの為に着てんじゃねーかって勘違いしてた。
ただ単に、アンタが好きな服ってだけなんだ。
何の意味もなかった。

言葉も発せず、動けずに固まったまんまのアンタに近づき、グイッと手を引く。
手に持っていたバッグがトスッっと音を立てて床に落ちる。


「きゃっ!」


ドサリとベッドに放り、覆いかぶさる。
服の中に手を入れ、胸を揉んだとこで手を止められる。


「ま、まって…シャワー浴びる…から」
「別にオレこのまんまでもいいし」


時間稼ぎなんかさせない。
構わず首筋に吸い付くと、甘い香りがして止まらなくなり、そのまま口づけようとした。


「や、やだ!!」


ドンッ、と体を押されて、慌ててベッドから下りられ、逃げるみたいにバスルームに駆け込んでいく。

ま、いっか時間タップリあるし。
部屋の照明を落として、上半身だけ服を脱ぎ、自分の体をみる。
鍛えてっけど、全然嵐さんには勝てねぇな…。

自分で思ってそれに落ち込む。
どうすればあの人に勝てんだよ…。

しばらくするとシャーっという水音が聞こえてきた。
その音に誘われるようにバスルームに向かう。
曇りガラス越しに映るシルエットに体が反応し始めて全て服を脱ぎ扉を開けた。


「きゃっ!」
「体洗ったげる」


いきなりの乱入者にゴトン、とシャワーヘッドが音を立てて床に落ちた。アンタは後ろを向き、前を覆い隠してしゃがみ込む。
近くにあったボディーソープを手に出し、背中に塗り付けた。脇から両手を滑り込ませて、胸に手を伸ばし揉み上げる。


「や…ぁっ!!」


後ろに座り込んで自分の方に引き寄せ、熱くなった自身を押し付けた。体を撫で回して抱きしめながら、うなじに、肩に、首に何度もキスしまくった 。
膨らみの尖端が尖ってきて、息が荒くなってるのがわかって感じてんのかもって少し嬉しくなる。
ヌルヌルとした感覚が滑りを良くし、そのまま秘部に手をスルリと差し入れる


「や、やだ!」


途端にもがき始める体を強く抱き、小さな突起をみつける。
グリッっと押し付けると体が跳ね、前に逃れようとする。

さっきまでの反応と少し違うじゃん何?その反応…。
ここ気持ちいいとこじゃねぇの?

グリグリと触り続けると、ガタガタ震え出して、涙を流しはじめ、ヌルヌル滑る手で、オレの手を離そうと腕の中でアンタがもがく。


「いた…い…」


痛い…って…どうすりゃいいんだよ。
触る力を弱め、ゆっくりさすると、ピクッと体が震え、明らかに体の力が抜け、欲しかった反応が返ってくる。

すげぇ…オレの手に感じてんの?
グジュグジュ、いわせながらさすり続けると、白い肌が紅潮して桜色に染まってく。


「あ、…やめっ、ぁんんっ!」


指を中に入れ、上と中で、刺激を与えると中に入れた指がだんだん締め付けられ、指に粘度の高い液が絡み付いてきた。
これ…気持ちいいって事だよな…?


「やっ…あっ…くぅ…ん」


同じ所をさすり続けると、内壁が一気に締まりビクン、ビクンと体が揺れた。


「…はっ…あ」


もしかして…イった?
クタリ、として肩で息をし、オレの体に頭をもたせかける。
急激に少し萎えてた下半身に血液が集まってくる。



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