絆 | ナノ


▽  -kizuna- 06


バイトの合間を縫って、はば学に大迫ちゃんに大学の事色々聞きに来た
ついでに校内をウロついてみる
ちょっと前までは自分のクラスだった教室は、全く知らないクラスになってた
そりゃそうだけど、少し淋しい気もする


放課後だから部活してる奴らがウロウロしてて、すれちがう時に振り返ると、目が合って慌てて逃げてく
俺がいた時の1、2年かな?
失礼しちゃうよね
コウより怖くないでしょ?


「あーっ!やっぱ琉夏さんじゃん!」

「…ああ、ニーナ?」

「なんスか、その最後の疑問形」

「どうしたの?」

「こっちのセリフでしょ!何でこんなトコいるんスか?」


俺を見つけたニーナは、小走りで近づいてきた
説明すんの面倒、そういえばニーナって美奈子とバイト先一緒だったよな
美奈子に会いに行ったら、よく廃棄になるお弁当とか、肉まんとかくれたけど、ニーナくれないかな


「それよりさ、まだコンビニでバイトしてんの?」

「質問シカトっすか?相変わらずっスね〜、まだハロゲンいますよ」

「マジで?余った弁当くんない?」


元々ニーナとそんな仲いい訳じゃないし、こうやって話すのも実は初めて
いっつもコウか、美奈子と一緒に居たしな
節約しなきゃいけないし、貰えたらすっげー助かる


「何スかいきなり」

「お腹空いちゃった」

「空いちゃったって、アンタ…まぁいいっスけど、水、金しかいないっスよ?」

「マジ?じゃ、今日じゃん!バイト終わる頃貰いに行くね」

「はぁ!?今日!?」


言ってみるもんだな
賄いがある食べ物やさんでバイトするのもいいなって思いながら、バイバーイって手を振って、バイト先に向かった


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