▽ 絆 -kizuna- ※01
ルカが部屋に戻ってベッドではコウが携帯で目覚ましかけてた
隣に入ってコウにキスすると、優しく返してくれた
「おやすみコウ」
「ああ、寝坊すんなよ?俺の方が出るの早えーんだから、起こしてやれねぇぞ?」
「うん、大丈夫だよ。ねぇ…わたしの事好き?」
「はぁ?いちいち言わなくてもわかれよ」
「たまには言ってくれてもいいのにー」
コウは全然好きとか言ってくれない
だけど頭を撫でられて、それが嬉しくてギュッと抱きつき、キスして欲しくてコウを見上げると、少し笑ってくれてキスしてくれた
良かった…機嫌なおったのかな
抱きしめられた腕の中はとても心地好くて、目をつぶるとすぐに眠気におそわれた
夜中、体を触られる感覚がした
くすぐったい様な、ジンとする感覚が体に走った
「うぅ…ん…」
ボンヤリとした意識が、体中に与えられる時折チク、とした感覚でハッキリとしてくる
「コウ…?」
キャミソールがめくられてて、わたしが起きたのをチラッとだけ確認すると、いつの間にか反応していた乳首に吸い付かれて、体中に快感が駆け巡った
「ん、あっ、…んん、ダ…メだよ」
ダメだといいながら、もっとして欲しくて、強く抵抗も出来ない
キスされるとコウに抱かれる感覚を体が思い出して、体が熱くなってくる
体の奥底から、湧き出す何かを感じる
もっと…して欲しい
「ルカ…起きちゃ…ぅよ?」
「アイツ一回寝たら起きねぇよ」
ルカが起きるかもしれないのに、体の熱が止まらない
コウの大きな手がショーツの中に入ってきて、長い指が触って欲しい所に近づいてく…
それを考えるだけで、トロリと自分の中から垂れる液体をコウに探し当てられた
「濡れてるぞ?」
「…やぁ…ダメ…」
ヌルヌルとコウの指が垂れた愛液で濡れて、一番敏感な部分に触れた
体にピリッ、と電気が走ったみたいになって、思わず出そうになる声を手で塞いで我慢する
次々に溢れてくるトコへ、コウが指を挿れてきて、クチュクチュ、弄られ指を増やされ、中を掻き回される
もうそれだけで気持ち良くなって、コウが敏感な部分に少し触っただけで、すぐにイッてしまった
「ふっ…ぅ」
「…お前早すぎ…」
「だ、だって…最近…その、してなかった…から」
恥ずかしい…
こんなえっちな体になってるなんて思わなかった…
コウの顔を直視出来なくて、少し泣きそうになる
すぐコウにショーツを脱がされ、両足を広げさせられ、抵抗する声も出せないまま、コウの舌が、愛液が垂れる場所を舐める
イッたばかりでまだジンジンするクリトリスに吸い付かれて、思わずイキそうになる
やだ…、下にはルカがいるのに、こんなの恥ずかしい…
でも…もっとして欲しいと、体が要求してる
ジチュ、とコウが音をさせて舐めると、快楽に思考を奪われ始める
ダメだと思う最後の気持ちで、コウの愛撫から逃れようとしても、髪を少し乱れさせただけで、すぐに引き戻された
「気持ちいいなら逃げんな」
「だって…」
「声出さねぇように口塞いでろ」
わたしの体を知り尽くした指が、奥に挿れられて、触って欲しい部分を掻き回す
与えられる快楽にもっと、もっと酔いたくて、体の力を抜いて、されるがままになると、つま先から頭に突き抜ける痺れでジンジンしだす
コウの指と唇がわたしの体を快感へ押し上げはじめ、快感で全身が震え、身をよじり、逃げるわたしはそのまま追われるように、絶頂に追い込まれ、手で口を塞ぎ、思わず出そうになる声を飲み込んだ
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