▽ 絆 -kizuna- ※03
「俺の事何とも思ってないクセに簡単に触んなよ!!お前が悪いんだ!!」
違う…本当はもっと触って欲しかった。
馬乗りになった状態で身体を離し、上着を脱ぎ、手をベッドに押し付け、焦がれ続けた体を見ると、締め付けがなくなった上半身には、今にも全て見えてしまいそうな膨らみ。
赤い楕円の跡を、目で追うとずっと下まで愛された跡が付いている。
「コウって独占欲強いんだね」
耳を舌で舐め、首筋を辿る、その度に体を強張らせ、ギュッと拘束した手首に力がはいる。
髪で隠れたうなじの辺りに、気づかないように小さく俺の印をつけた。
コウが気づけばいい。
そして…二人が壊れてお前が俺のモノになればいい。
信じられない程のドス黒い感情に支配される。
「お願い!!ルカ!!これ以上はもうやめて!!」
もがく片手を開放し、ブラジャーの下から豊かな膨らみを撫でていく、感触を確かめるように掴み、次第に力を込める。
「いや!!やめて!!!」
片手におさまる形のいい胸をグニャリと崩すとそれから逃れようと体をよじる。
「…やっ!!」
柔らかい中心の突起を親指の腹でグリグリ押し付けると、次第に硬度が増してくる。
「気持ちイイの?硬くなってるけど?」
わかってるよ…。
気持ち良くなんかない…。
ただの生理現象なんだ…。
けど、お前がこれを罪に感じればいい…。
また涙が溢れ、必死で逃れようとする。
そのまま中心の突起に吸い付いつき、嬲るように舐めると、赤みを帯びて唾液でツヤツヤとし、それはピンと上を向いた。
「いやぁ!!」
コウがつけた後を追うように上から印を塗り替え、そのまま下へ手を伸ばし、下着を引きずりおろした。
大好きな顔がどんどん恐怖に変わっていく。
青ざめ恐怖に震え、暴れる体を簡単に抑え込み、俺は唾液で指を濡らした。
「イヤ!!止めてよ!!止めてルカ!!」
膣口をを探り当てると強引に指を入れた全く濡れていないその部分を執拗に掻きまわす。
濡れない体に苛立ちを覚え、唾液で無理矢理濡らす。
「痛い!!」
暴れる度に軋むベッドが、昨日の事を思い出させて余計に腹が立った。
思い知ればいい…。
自分のベッドで自分の彼女が犯されるのは。
コウお前のせいなんだ。
「もう…やめ…て」
嗚咽を漏らしながら懇願する美奈子をみていると胸が痛んでくる。
でも、もう理性がきかない…。
俺は指を抜き美奈子を見据える。
ベルトに手をかけ、自分のぺニスを出した。
「…うそ…でしょ…ル…カ…?」
「声殺してても、あんだけスプリングが軋めば普通ヤってるってわかるよね?どんな思いで俺が聞いてたかわかる?」
ガタガタ震えながら俯いて目を逸らした。
傷つける言葉しか出てこない…。
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