▽ 絆 -kizuna- ※01
「っ…はっ…ぁ」
口についた蜜液を拭い、紅潮した頬と、艶めく唇に軽くキスをし、ベッドの上へ手を伸ばし、ゴムを取り出す。
左手で内壁をまさぐりながら、小さな袋の上部を歯で挟んで破り中身を挟むようにつまんで、右手で亀頭に押し付けスルリと下まで降ろし、左手を抜き、外れないように付け根まで下げる。
ヌルついた手で肉棒支え、蜜液塗れのそこへゆっくり、挿れこんでいく。
「あっ…ん」
奥まで腰を押し進め、肩に手をかけさせた。
「動くぞ」
「…う…ん」
腰に片手を回し抱きかかえ、抱きしめるように優しく腰を動かすと、肩にかけさせた手が首に回され、キスをせがまれ、潤んだ唇を舐めて唇を貪った。
誰にも渡したくない…。
すげぇ好きだ…。
けど恥ずかしくて言えねぇ…。
激しく腰を動かすと、グチュ、グチュと響く濡れ音に交じり、ギシギシとベッドの軋む音が響き渡る。
お前を抱く事で、全部伝わって欲しい。こんなに惚れた女はお前が初めてなんだ。
「んっ…あっ、あっん、コ、ウ、だぃ…すき」
「…美奈子」
快感に翻弄され、揺さぶられ、漏れ出る声を出さないように唇を塞いでやる。
もっと俺を感じろよ…。
他に何も考えられねぇ位俺でいっぱいになりゃいい。
言葉に応える様にきつく抱きしめ、お前の好きな部分を突いてやる。
「あっ…もっ、ぅダメ」
「イけよ」
キュウ、キュウ締め付けてくる内壁が、一気に強く締め付けてきて、最後に激しく腰を動かすと、お前の体がビクン、ビクンと何度も痙攣し、同時に自分に沸き上がる射精感を解放させた。
クタリとなった体から、自分のモノを引き抜き精液がこぼれないように、ゴムをはずして先を結び、処理をして下を履いた。
「今…何時かな?」
「三時位じゃねぇか?」
ベッドに寝転んだまま、俺に脱がされた服を身につけて、俺に近寄り、俺の服をバフッ、と頭から被せてくれて、それをそのまま引っ張って袖を通す。
「コウ、後三時間も寝れないよ?大丈夫?」
「お前こそ大丈夫か?」
「明日は講義一つしかないから平気」
「無理させて悪かったな」
「いいよ、コウとするの好き」
お前が首に手を回してまたキスをした。不安が吹き飛んだ気がして、今日は少ししか寝れなくても、充分だと思った。
俺はただの欲求不満だっただけかよ…。
「寝るか」
「うん」
またさっきの様に、美奈子を抱きしめると全てが上手くいきそうに思えた。
朝目覚めて、隣をみるとお前が相変わらず無防備な格好で寝てて、口元が緩む 。
カワイイ奴…。
起こさないように、唇にキスして、仕事にいく準備をする為に下に降り、ルカの部屋をみると、そこにルカの姿はなくずいぶん早いバイトだな、なんて思いながら、West Beachを後にした。
To be continued…
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