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▽ いつでも君に甘えたい


次の日。


「頭痛い…、喉痛い…、体ダルい…」

「ほらー!!もう、やっぱりうつっちゃったじゃない!」

「俺、死んじゃうかもー、美奈子は?」

「わたし全快!」

「俺のおかげ?」

「ルカのおかげ、おかゆ作ってあげるね?」

「ホットケーキがいい…」

「…喉痛くて食べらんないよ、そんなの」


頭に冷えピタ貼られて、ベッドに転がって、俺の為にキッチンに立ってるにお前をみてるとやっぱり嬉しいな。



「おかゆ出来たよー」

「食べさせて」

「ルカは風邪引いたら、甘えたさんだね?」

「うん、甘えたさんなの」

「はい、あーん!」


クスクス笑って俺におかゆを食べさせてくれる。
いつもより甘えても怒られない。風邪も悪くないな。俺ずっと風邪引いてたいな。


「美奈子ー、ちゅーして?」


お前が優しくキスしてくれる。


「おかゆの味がするー、変な感じ」

「美奈子ー、えっちしよ?」

「えっちはルカが治るまで禁止です」

「え!?」

「だから早く治してね」


やっぱ、風邪なんて引くもんじゃないな…。
明日には治らないかな。


「早く治してって、俺とえっちしたいの?」

「…したいよ」

「美奈子のえっち」


少し赤くなる美奈子もかわいいよ。


「ルカのせいだよ?だから早く治してね?はい、あーん!」

「あーん」


いつもなら絶対言ってくれないのに。
風邪様々?
よし、明日までには気合いで風邪治すから。
ニッコリ笑う美奈子が大好き。
もっと俺を甘えさせて。
ホットケーキのメイプルシロップより甘い時間を、ずっと美奈子と過ごしたいんだ。




END



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