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▽ 友達ポジション


部活終わってシャワー浴びて、帰ろうとしてた
部活中も何もなかったみたいにしたくて、普通通りに喋りかけたけど、全然喋ってくれなくて、スゲー怒ってて、マジでショック…
あんな事言うつもりじゃなかった
他の男なんかとつき合って欲しくなんかない

けど、まだ友達ポジションで、アンタがオレの事どう思ってるかとかわかんねーし、ずっと動けずにいる

でも、あんな所みたら焦ってどうしようもない
じっくり外堀固めて、落とすつもりだったのに

今日はたまたま目撃しちゃったけど、きっとアンタはオレが知らない所で、何度も告白とかされてるかもしれない

はぁ…もう、ヤダヤダ…

トボトボと帰る帰り道さっきと同じ風景…


アンタとアイツ…


なんだか笑いあっててスゲー楽しそう…
何?マジでつき合っちゃうの…?

しばらくアンタは二人で歩いてて、少し後ろからオレは家に帰ってた

方向一緒ってマジ最悪
いつもならもう少し一緒にいられるって嬉しかったのに…

分かれ道で手を振ってアンタが一人になって歩きだす
突然振り返ったアンタと目が合った
立ち去るわけでもなくて、ジッとこっちをみてて、オレも動けなくて、距離があるのに見つめあってた
そのままでいるわけにもいかなくて、アンタに近づいた


「すっげー楽しそうにしてたけど、つき合う事にしたの?」

「………ニーナがつき合えば?って言ったじゃない…」


マジで…?
嘘でしょ?
そんなの嫌だよ…


「へー…、良かったじゃん?これで少しは寄ってくる男も減るじゃん」

「………」


胸がイタイ…

違う…
良くなんか全然ねーよ
こんな事いいたいんじゃない
他の男のモノになんかならないで


「オレと一緒のトコみたら、彼氏誤解しちゃうんじゃないのー?」


嫌だって言えねーし
どうしてこんな風にしかいえねーの?
オレのカノジョになって欲しいのに


「そう…だね…」

「彼氏出来たクセに、なーんでそんな顔してんの?もっと喜びなよ」

「…うん」


何でそんな顔すんの?
嬉しいんじゃないの?
悲しいのはオレだよ?

泣きそうな顔したままアンタが帰ろうとした


「じゃあ…帰るね、バイバイ」

「遅いし、送るし!」

「いいよ、一人で帰れるから」


もう並んで歩く事も許されないの?
美奈子ちゃんが好き…
他の男の所なんていくなよ


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