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▽ 知らない気持ち


「マジで!?自分で気づいてないんスか!?スゲー!!マジ天然!!マジウケるーーー!!」



何だよ天然って
気づいてないってなんだよ



「はぁ?」

「ね、ね、嵐さん、もし俺がマネージャーとキスしちゃったらどうしますー?」

「ムカつく」

「マネージャーが、俺とエッチしたらどうしますー?」

「お前、本気で今すぐ投げるぞ」



すっげー腹立つ
想像さえも許せない



「こえーな…、じゃあそれは何でっスか?」

「アイツは俺のもんだろ?」



新名がポカンとした顔で俺をみて、呆れた顔になる



「嵐さん…、大事なトコ抜けてますよ?」

「はぁ?お前さっきから何言ってんだよ!?」

「だーかーらー!!嵐さんがマネージャーを好きだから、そんなイラついてんでしょ?」

「柔道とかとは別モンだろ?」

「何、訳わかんない事言ってんスか…マネージャーかなり人気あるんですよ?誰かにとられちゃいますよ?」

「なんで?」

「もーっ!ヤダヤダ!マネージャー、マジかわいそう!!」



新名が叫んで一気にシャワーを浴びて、先にシャワールームを出る
続いて俺も出て、ガシガシと頭を拭きながら、服を着はじめる
そしたら新名がまた話しかけてきた



「嵐さん…マネージャーに素直にお前が他の男と喋ったりすんのヤダって言ってみてくださいよ」

「話すアイツが悪い」

「もーっ!」



他の男と喋って欲しくない…
でも、何でだ?
俺のだから

いつから?
多分、初めから

それは何で?
わかんねぇ…



「じゃあ、嵐さんが今思ってる事、全部マネージャーに言ってみたらどうスか?」

「何を?」

「他の男と喋るのムカつくとか」

「言ったら何か変わんのか?」

「多分、激変すると思いますけどね」



そう言うと新名はシャワールームを後にした
部室に戻ると、お前がまだ部室の掃除をしてた



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