。トリップ | ナノ

▽ ニーナがここにきた理由


落ち着け…
落ち着くのよわたし…


ジーッと見つめ続けるニーナに視線を合わせると、またニッコリニーナが笑う
何その100万ドルの笑顔
…みたいな?
整った顔してるなぁ…


あ、みとれてる場合じゃないわ


うーん…
色々な事に直面したけど、このパターンはかつてない…
普通に考えてないよね
あったら凄いよ

まぁ…コレは受け入れるしかないよね?
とにかくニーナが何でココに来たか猛烈に謎
だけどコレがすんごいリアルな夢だとしても、触れちゃうのはいいよね〜

わたし順応性高くない…?
違う…流され続けて来たから正直考えるの面倒臭いだけなのかも
顔…顔洗おう…目が覚めるかもしれない
う、でも覚めてほしくはないような…


「とにかくベッドおりよう?」

「このままいい事しちゃう?」

「いいよ?する?」

「…じょ、冗談だし!」


アハハ、やっぱり!奥手のクセにそういう事ばっかり言うんだよね、この子!
ニーナなら絶対そうくると思った

少し赤くなったニーナがボソボソ「もーヤダヤダ」ってお決まりのセリフ
かわいすぎです…あなた
こっちがヤダヤダだよ


「顔洗ってくるね」

「りょーかいです」




顔洗って、歯磨きして戻ってきたら、ニーナが借りてきてたDVDを手に取ってた
夢じゃないな…やっぱ


「美奈子ちゃんこんなの好きなの?」

「ううん、ドラマって何も考えなくていいから、流行ってたやつとか適当に借りてくるの」

「流行ってる時に見ねーの?」

「デッキには入ってるかも」

「なのに借りんの?」

「借りた方が早いじゃない」

「もったいなくね?」

「そうなの?」

「そうだよ!しかもさー、流行ってる時みた方が皆と色んな話しできんじゃん?」

「そっかー」

「でしょ?」


1話目見逃しちゃったら、もういいやってなっちゃって、放映中に追いつかないから、結局そのまんま
だからいつも話題についてけない
わたし本当にダメだな…


「今度からちゃんと見たいって思ったんなら、ぜってー見たがいいって!」

「うん、努力する…」


するかな?わたし…いや、しないだろ
だって別に困らない…


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