。トリップ | ナノ

▽ 変わりゆく気持ち


下通りを歩いて、色々見て回ってたら、お腹空くのも忘れてた
駐車場に戻る頃にはすっかりいい時間


「もうちょっと、街中、ウロウロしたかったな〜」

「お城で旬平くんが、駄々こねるからよ」

「ひっでぇ〜、高いの苦手なの知ってて、オレの事ハメたんじゃん」

「まぁいいじゃん、どうせバイトするんだから、嫌でもここ毎日来なきゃ行けなくなるでしょ?」

「まぁね〜!ショップ巡りしちゃう!」


真っすぐ帰って来ないの確定だな…


「ご飯、どうしようか?」

「美奈子ちゃんご飯作って!」


はぁ!?
外出てんのに、わざわざ家帰るの〜!?
この自炊大嫌い人間に、作れとおっしゃるのですか?
しかもササッと作れるモンなんて何があるの?
ドライブスルーで、いいかしら?と思ってたんですけど…


「えぇ〜?何作ればいいの〜?」

「パスタ〜!」


パスタかよ…!
そりゃ素敵女子は、ササッと作れるだろうよ!
なに!?ちょっと流行ってた『彼ごはん』の本でも買えってか?
おつまみなら…
イヤイヤ…いかん…
うーん…冷蔵庫、何入ってたっけ?
枝豆…、豆腐…、キムチ…
オッサンか!

柿ピー
あ、コレ違う


「美奈子ちゃん?」

「うん、まぁ…とにかく帰るか…」


スーパー寄るの面倒だし、冷蔵庫の中見てたら、思いつくものもあるかもしれないし…
なかったら、アイツんち行きがてら、強制ドライブスルーだな


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