。トリップ | ナノ

▽ 本丸御殿


ニーナがチョイスするのは本丸御殿…
そうね…全然高くないもの


「ココも靴脱がなきゃいけねーの?」

「みたいね」


入口で渡されたビニール袋に靴を入れる
ん?この袋使いまわし?
エコか!

新しく出来たばかりのココは凄く綺麗
靴を入れたばかりの袋を持って立ち上がると、ヒョイとそれをニーナが受け取って、当たり前みたいにに手が繋がれた

ん?何?ここもう怖くないでしょ?


「まだ怖いの?」

「怖くねーけど、何となく?」

「…はぁ」

「何その顔…、ヤなの?傷つくんですけどー」

「イヤじゃないですけど…」


むしろ嬉しいです
女の子扱いしてくれるし
そりゃこれだけ気配り高けりゃ惚れるでしょ
きっとニーナの同級生の女の子とかは、ニーナ好きな子多そうだな〜
すみません…レンタルしてます
レンタルニーナ…
あったら定期的に借りる


「模型すげー!」

「…作ってみたい」

「作りてーの?」

「こういうチマチマしたやつ、作ったりするの結構好きなの」

「オレ、作んならアクセとかの方が断然好き、アンタも一緒に作る?」

「そだね〜」

「何ー!?ソノ興味なさ気な感じー!もっと興味持とうよ!」

「えぇ〜?」


ならば興味持つ方法から教えてくれよ


「…オレ、ちょっと思ったんだけど、大人美奈子ちゃんって無気力すぎ…」

「大人は色々あるのよ…」


毎日生きていくのに精一杯だよ
ふぅ、とため息つくと、ガシッと片手で頬っぺた掴まれた
な、な、何なのよー!
アワアワしてると、ニーナがニッコリ笑う


「ため息つかない!笑ってる方が全然いいしー!」

「ちょ、ちょっと、はにゃして!」

「はにゃしてだって!ウケる!じゃ、笑う?楽しむ?」


コクコクと上下に頷いて離してもらう
絶対この気配りパラ高校生じゃないよ!
しかも年下とは思えない!


「ニーナって人生楽しそう」

「そう思わせてくれたの、美奈子ちゃんと嵐さんだしー」


そう考えるとニーナは、S級な二人と過ごしてんだもんな
普通に考えたって、あんなスペシャルな女になれるわけないし、嵐くんとニーナに取り合われるなんて、夢のまた夢だよね〜


「あっち台所再現っぽくね?釜とかあるしー、ボーッとしてないで行こう」

「あ、うん…」


昔のお炊き場みたいな再現を見ながら、そんな事ばっかり考えてた


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