。トリップ | ナノ

▽ 怖がるニーナがみたいだけ


一人500円か〜
場内に入るお金払って準備は万端
全く…いちいちお金取るなんて…
本当にお城の整備だけに使われてるの!?
まぁ、ニーナの慌てる姿をみれるなら、安いもんよ


「何してんの?早く中入ろうよ」


そっぽを向いてたニーナを振り返り、中へと促す


「絶対ヤダ!」

「何で〜?」

「何でも!別の所行きてーし!」

「例えば?」


高くない所だよね〜
うん、却下
慌てふためくかわいい様がみたいの〜
いいじゃない!
それ位のちっちゃな願望位叶えなさいよー!


「…わかんねーけど、ここじゃないトコ…」

「何かマズイの?」

「マ、マズくねーし!」

「じゃ、行こう!」

「あっ、ちょっ…!」


無理矢理背中を押して、強引に場内へ押し込み、お城までの長い階段を登る
一段、一段幅が広い…
ああ…、運動不足にこの階段キツイんですけど
途端に無口になるわたし


「…長い…!」

「もーっ、アンタが入るって言ったクセに、なんでそんなに体力ないの?」


だってもう…お城に着いたイメージしか…!
ゼェゼェなってる目の前に、手が伸びてきた


「引っ張ったげる」

「あ、ありがとう…」


手を乗せると、ギュッと握られて、引っ張っられながら階段を登っていく

ギュッて!
ちょっとー!
わたしニーナと手繋いでるー!
心のアルバムにしかと刻みます

マジマジと繋いだ手をみてると、意外に手おっきい…!
男の子の手だなぁ


「どしたの?」

「男の子の手だなって思って…」

「なっ、なんなの!?もう!ホラッ一番上着いたし!」


赤くなって、手を離されちゃった
ちょっと…何なのそのかわいさ…
萌え転がっちゃうよ〜


「わぁ、久しぶり〜」

「わぁ…、高そ〜」

「ん?」

「ほら、美奈子ちゃんあっちに行こう」

「は?」


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