。トリップ | ナノ

▽ ニーナがここにきた理由


これは…電源切ったら消えるのでは?
嫌ー!
それだけは嫌ーー!!

もっとニーナを生でみてたいー!
夢…、夢をみていたいのよー!
あ、でも下手な事すると、2次元美奈子に響いたりするのかなぁ


それだったら責任重大じゃない?
乙女心はどこに捨てたかわからないのに?



悶々考えて出したわたしの決断



ゲームでやれなかった事全部やってやる…
ゴメン…美奈子…
いや、わたしだけど…
ゲームはリセット出来るけど、今はリセット出来ない
楽しむ事にしますー!


とにかくトイレ出ないと、長すぎるとマズイ
カチャリとドアを開けて
リビングに戻るとニーナが情報誌のタンクマを見てた

さすがだな…ニーナ…
流行パラ高くなきゃいけないはずだわ


「美奈子ちゃん、外遊びに行かね?」


わたし根っからの出無精なんですけどー


「どこか行きたいトコあるの?」

「わかんねーからどっか連れてってー」

「どこでも…いいのね?」

「…今、嵐さんみたいな悪い顔しなかった?」

「ううん、そんな事ないよ?」


さーて着替えるか…
適当に服選んでザックリ着て、ニーナの所に戻るとニーナが不満そうな顔をした


「もっとかわいい格好して!スカート!スカートはいてくんねーと!デートなんだしー!」


え〜、面倒じゃーん
洋服とか最近買っても着て行くトコないし、もう何があるのかわかんないよ
洗濯しても、そのまま掛けてるの着ちゃったりするし…
ああ…それがダメなのか…

ぐいぐい手を引っ張られて、クローゼットの前まで来ると、ニーナが服を選びはじめた


「コレと、コレ合わせて!」

「今日行くトコ、スカートじゃマズイんだけど…」


しかも今、足出せる状態じゃないです
足だけ処理サボってます…


「そなの?んー、じゃコレとコレ!」

「はいはい…」


ニーナが選んでくれた服を着て、いつも10分しかかけないメイクを丁寧にしたら、少しだけいつもと違う自分になれた気がした

カチャリとドアを開けてまたリビングに戻ってニーナをみると、ニッコリ微笑まれた


「すっげ、かわいい」


突然跳ねる心臓…
本当に…かわいいとか言ってくれるんだ…
もー、ヤダヤダ


「あ、ありがとう…」


それなのにわたし、ちょっとニーナの苦手スポットに連れていこうなんて思ってたり…


「出掛けよっか!」

「うん、車で行くから」

「車、運転出来んだ!大人美奈子ちゃん?なんか不思議な感じだし」

「まぁね、わたしも不思議」


まだまだ謎だらけだけど、わたしの中の何かが変わるような気がする
いつまで続くのかわからないけれど、しばらくはニーナを素直に、リアルに堪能してみる事にしよう



To be continued…


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