「美奈子ちゃん！お腹すいたんだけど、何かない？」

「いきなり団子食べる？」

「何…？いきなり団子って…」

「芋、芋が入ってんの」

「いも？」

「サツマイモ」

「サツマイモかー、食っていい？」

「いいよ、はい」


ニーナに手の平サイズのいきなり団子を渡して、それにかぶりついたニーナをジッと観察する


「うっわ！マジで芋、ダイレクトじゃね！？」

「そうよ〜、芋ダイレクト」

「あんこ少なっ！」

「うるさいなー、取り上げるよ！」

「美味いって！美奈子ちゃんの意地悪」


本当に懐っこいなこの子…
ムグムグ貰い物のいきなり団子を食べるニーナが微笑ましくて、眺めてばかりいた

かわいいな〜
それにしても何でニーナはわたしを美奈子って知ってるの？


「ねぇ、ニーナ…何でわたしが美奈子だって知ってるの？」

「なんでだろ？美奈子ちゃんじゃねーの？」

「それはえー…と？」

「オレはさ、美奈子ちゃんに会いたいーって思ってて、起きて知らない所に居てビックリした」


それは２次元美奈子に会いたいと思ってたという事ね？


「まぁ…そうだろうね？」


ニーナもよくわかってないのか…
猛烈に願ったお願いが叶ったって事？
DSの神社でカラン、カラン鈴鳴らしたから？
ほらー！願いを叶えてしんぜようってー！
あるかー！バカー！

くだらない事考えてたら、ニーナが喋りだした


「でも横で寝てるアンタをみたら、わっかんねーけど、間違いなくオレの知ってる美奈子ちゃんだって思ったし、眠くなって隣で寝てたら今度はアンタがビックリしてて、何しに来たの！？みてーな顔されてさー、会いたいと思ってくれてないのかよって思ったー」

「そりゃニーナに本当に会えるとは思わないじゃない？」

「オレはいつでも美奈子ちゃんに会いてーし」

か、噛み合わない…
しかもちょっとドキッとしました

２次元美奈子の事よね？
確かに間違いではないけれど、２次元バンビと３次元美奈子はニーナの中で同一人物とか、何か感じるモノがあるって事…？
どういう風に見えてるの？

うーん…もしかして、恥ずかしげもなく自分の名前を主人公につけちゃったから！？
マズイ…混乱してきた


ハタと気づいてDSLLを開いた
切ったと思った電源は入ったまま
電源切りにくいんだよね任○堂め！


「なーにしてんの？」

「ううん、何でもない！ちょっと待ってて！」


慌ててトイレに駆け込んで、改めてDSLLを開く


いない…
ニーナがいない…
すっぽり抜けてる


考えるんだ…スチル見る前まで何してた？
何回もクリアしたけど、一番最後のデータはクリア前…


という事は…リアルときメモ…？
マジですか…！？
二次元美奈子みたいになるのは絶対無理！

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