▽ 変わりゆく気持ち
朝、目を覚ますと布団にニーナはいなかった
あれ…やっぱり夢…だったの?
カチャと、部屋のドアをあけると、コーヒーのいい匂いがした
「おはよ」
「…いた」
「は?」
夢じゃないのね?
すごく…ホッとした
「朝ごはん軽く作ったよ」
「…わたし…、朝はコーヒーだけ…」
「それはダメっしょ、ホラ顔洗って、目覚ましてきて」
「うん」
ボーッとする頭で、答えて顔を洗って、置いてあったコーヒーに口をつける
「今日は、美奈子ちゃん何時頃、帰ってくんの?」
「んー、多分7時位かな…」
「おっけ、はいご飯食べて!」
トーストを口に突っ込まれて、モグモグ食べてる内に、意識もハッキリしてきた
「あ、携帯渡しとくね」
「携帯?」
「うん、一個、通話用に持ってるのあるから、それ貸してあげる。登録してある『自分』ってやつが、わたしのコッチの携帯だから」
ヒョイと、メインの携帯を見せて、ニーナにサブの携帯を渡した
「あ、助かる」
「何かあったら連絡してね」
「はーい」
軽く朝食を済ませて、出社の準備をして一緒に家を出た
コレから、どれくらいこの生活が続くんだろ?
もしかして、わたしが望めば、ずっとこのままでいられるのかな…
バスに乗って、市内に向かうニーナを見送って、自分の車にエンジンをかけた
出来る事なら、2次元に帰したくはない…
To be continued…
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