。トリップ | ナノ

▽ 変わりゆく気持ち


DSは相変わらず朝のまんま
ニーナは消えてる


「コレ…、セーブデータとか、本当に関係あるのかなぁ…」


ニーナが好き状態なのはわかる
旬平くん呼び出来てるし…
それはわたしに向けられたものでもない事も分かってる
それでも、何か期待してしまう

ダメだな…わたし

充電が切れないように、ベッドルームに持っていって、アダプタをつけて本体を充電する
キッチンに戻って、洗い物を済ませると、ニーナがドンキで買った、安いルームウエアに身を包んでバスルームから出てきた

いいよな…何着てもカッコイイって


「美奈子ちゃんも入れば?」

「うん」


交替してシャワーを浴びてリビングに戻ると、ニーナがDVDのデッキをいじってた


「何かみたいの?」

「何かある?」


ホラー好きなわたしは、思いっきりニーナが怖がりそうなものレンタルしてます…
あ、ダメだ…
怖がるニーナが見たくなってきた


「レンタル…見なきゃいけないのあるの」

「んじゃ、それみよう?」

「いいのね?」

「いーよ?何で?」

「何でもない」


ポチっとスイッチを入れると、予告はホラー映画がメインで紹介されてく


「…ねぇ…、コレさ…もしかして…」

「みようって言ったの、旬平くんだからね」

「消して!」

「イヤだ!」

「消せって!」

「イーヤー!」


リモコンの取り合いになって、本編が始まって、ニーナがソファーから立ち上がった


「オレ、寝るし!」

「そう?何か出てくるかもね?」

「ひでぇ!何でそんな事いうの!?」


ソファーに戻ってきて、結局最後までみるハメになったニーナは見終わってグッタリしてた
あら!かわいい!


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