。トリップ | ナノ

▽ 変わりゆく気持ち


「わたしこんなに食べれないよ」

「いいよ、残したらオレ食うし!では!いただきます〜」


あ、それ嬉しいかも!


「いただきまーす」


ご飯を、途中まで食べ終わった頃に、ピンポーンってチャイムがなった
誰?こんな時間に?


「食べてて」

「うん」


玄関の扉を開けると幼なじみ


「あれ?こっちから行くっていうたろ?」

「ヒマだけん持ってきた」

「あー、上がって」

「おう」


段ボール持って、後ろをついて来て、リビングに招き入れるとドサッと段ボールを置いた


「テンチョー?あれ?美奈子ちゃん、こっちから行くんじゃなかったの?」

「ヒマだったんだって」

「そなんだ!それ服?」

「そ、好きにしてよかよ」

「あざーっす!」


ニーナは素早く食べてしまって、段ボールに飛びついた


「うまそーな匂いやね?」


テーブルに目をうつす幼なじみ
わたしの食べ残しの、炒飯とラーメンに、目を止めたみたい


「アンタのないけどね」

「それ残すと?」

「食べかけでいいなら、わたしの食べるたい」

「それでよかよ」


テーブルに座って、食べかけのご飯を食べる幼なじみ
段ボールを漁ってたニーナは、何だか機嫌が悪い


「旬平くん、どしたの?」

「…ううん。着てみてもいいっスか?」

「どうぞ」


幼なじみが、答えると段ボールを抱えて、全身映る鏡の前へ移動した


「ニーナ、機嫌悪かつ?」

「さっきまで、ご機嫌だったんよ?」


ホントに急に機嫌悪くなった…ような?
というか元気なくなった
幼なじみは椅子を揺らして、何事か考えてニヤリと笑う


「…なるほどね」

「何が?」

「ま、コレ食ったし、俺、もう帰るけん」

「もう帰っと?コーヒーいれるよ?」

「よかよか」

「そうね?」


鏡の前で一人ファッションショーしてるニーナに、幼なじみが声をかける


「ど?着れそう?」

「マジでいいんスか?コレ…」

「いいよ、全部あげる」

「マジ嬉しい!」

「良かったね〜」

「ん!」

「あと、心配しなくていいよ」

「へ?」

「コレ」


幼なじみが、親指でわたしを指して、ニーナに笑うとニーナの顔が赤くなった

何?


「そんなんじゃ…、ねーし…」

「そ?じゃ、明日からヨロシクね」

「あ…、うっす…」


早々と家を後にした幼なじみを見送って、ニーナを振り返る
やっぱり元気ない


「旬平くんどしたの?」

「何でもねーって」

「ま、いーけど…先にシャワー浴びといで」

「うん…」

「タオルとか勝手に使っていいから」

「うん…、あ、服クローゼットにかけていい?」

「いいよ、空いてるとこ適当に使って」

「あんがと」


キッチンに戻って、バスルームに入ったニーナを確認して、DSを開いてみた


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