しかも鎧とか、刀とか、進む程どんどん出てくる


「もー！マジでムリムリ！美奈子ちゃーん！」

「もう！仕方ないな！ホラ！サクッと見て降りよう！」

「ここまででいいじゃん！鎧とか、刀とかマジない！」

「そういう事言ってると、旬平くんに何か憑いて来るかもね〜」


ビクッと体を強張らせて、ギュッと強く手を握られる


「何でそんな事いっちゃうの！」

「旬平くんが怖がりすぎるから」

「仕方ねぇじゃん！美奈子ちゃんこそ、あんまちゃんとみてねぇじゃん！」

「飽きたの」

「な、なにソレー！」


実際あまりこういうのに興味がない人とじゃ、会話も成立しないし、本日の目的「怖がるニーナ」はみれたし、意地悪もしたし、ちょっとそれで満足したんだよね…
苦手なところじゃコレが限界だよね
コホンと咳ばらいをしてニッコリ笑う


「まぁ…、飽きたのも確か！だけど１番上まで昇りたいのも確か！」

「…はぁ…、アンタって変」

「うん、でもここに旬平くんと来たかったのはホントだよ？」

「え…、う、うん」


ちょっと照れちゃうなんてかわいいな
己の欲望の為ですけどね
かわいいが故よ…
許せ…ニーナよ…


「ほら、早く降りたいなら、早く登ろう！」

「ちょっとそれ矛盾じゃね？」

「世の中矛盾だらけなのです」

「わかりましたよ…」


渋々説得されて、最上階を目指す
１番上までのぼると、そりゃまあいい景色！
４方向ずっと先まで見える


「うっわ、たっか！さっきのところより高いし！」

「そりゃそうでしょ」

「ほら！上着いた！降りよ？早く！」

「クルッと一度回ろう？」

「ワザと？イジワル言うアンタ、かわいくなーい」


うっ！ソレはキッツいな…！
そしてゴメン美奈子…！
調子に乗りすぎた…！
いっぱい青ハート出たよ！
へこんでたら、ニーナが困った顔して、クルッと一周回ってくれる


「…ゴメン」

「え？」

「かわいいよ…」

「は！？」


どういうテクニックなのですか？
萌え死にテクニックを、あなたいくつ持ってるんですか？
ニーナ七変化…？
萌えたら罰金1000円取られるのか？
いや、そんな「ガキ使的」なアホな事考えてる場合じゃない

稼がねば…！
ハートを稼がねば…！

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