あれ？ちょっとー！？
わたし怖がらないって、かわいくない！
それじゃ男女逆転じゃん！
…ま、いっか！
ニーナがかわいければ、それでヨシだ！
いつか使うよその技…
使う日くるかわかんないけどさ


「何〜？どうせ俺がヘタレとか思ってんでしょ？」

「うん」

「うっわ！ひでぇ！マジへこむ！泣くよ！？」


いっそ泣いてくれ
それもみたいよ


「いいんじゃないの？」

「よくねーし…はぁ、治らねぇのかな…、この体質〜」

「高い所に行かなければいいんだよ」

「アンタが連れてきたんじゃん！」

「そっか、ゴメンね？」

「ぜんっぜんゴメンの顔じゃねーし、美奈子ちゃんもっと優しいハズなのに〜」


ワザとですもの
それにしても…今『ヒュロロン』って青いハートが出た気がしたな〜！

ニーナの好きな答えも、全部わかってるから喜びそうな事言ってあげられるんだけど、それじゃつまんない
どうせなら寂しくて床に『のの字』書いちゃう様な姿とか、メガネかけた姿とか、ゲームで見れなかったやつ！そんなのがみたいんだよ
コウくんだったら、髪の毛下ろしてるトコとかさ〜

どんなに選択肢を間違ったって、自分で考えて喋れるから、いくらでも取り返しつくじゃん？

楽だな！バンザイリアルときメモ！


「外は人多かったのに、こん中人少なくね？」


またイタズラ心が沸いて来ちゃった…


「やっぱ天守閣の方にみんな行っちゃうんじゃないの？それにしてもここ出そうだね〜、武者の幽霊とか？」

「わーっ！もう！ムリムリムリっ！」


カタンッ、て遠くの方で音がしたと思ったら、体に腕が巻き付いた
ん？コレ…？
ぎぃやぁぁぁああっ！
ニ、ニーナが、ニーナがぁぁぁああ！


「うわぁぁぁああっ！」
「わぁぁあああっ！ちょっ、マジ！な、なに！？今の音！ぜってーやべぇって！」


それより離してぇぇええ！！
わたしが絶対やべぇって！
キョロキョロ周囲を忙しなくみて、ハタ、と抱きついた腕が離されて、ニーナが両手を上げた


「わ、わざとじゃねーし！」


口から心臓出たらどうしてくれんのよー！


「こ、こ、怖がりすぎでしょ！」

「仕方ねーじゃん！美奈子ちゃんがこえー事言うから！」

「だ、だ、だからって、抱き、抱きつかなくてもいいじゃん！」


イジめすぎたから！？
コレは自重しろって神のお告げなの！？
も、もうコッチの心臓がもたないよ

そんな『ドッキンラブラブハプニング』なんか要らないよー！
ニーナの反応を楽しんでたいだけなのにー！

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