表*部屋 | ナノ

▽ 認められない恋心


バレンタインデー2日前、ルカがいそいそ出掛ける準備をしてた


「出掛けんのか?」

「うん、美奈子とデート!いってきまーす!」


デートって!?
何だよマジかよ!?


「おい、待て…!」


制止も聞かずにルカが、サッサと家を出て行った

ルカに美奈子が『恋愛対象になる』って言われた時から、マジでルカが、美奈子の側にいる事が増えた

本気で狙ってんのか?
今日どこ行くつもりだよ?
何かされんじゃねぇのか?

何も手につかずに、何度も時計を見ては、ソワソワとルカが帰ってくるのを待ってた




「ただいまー!外寒すぎ!」

「遅ぇよ、飯出来てんぞ」

「うん、すぐ食べたい」


夕食の準備をしてやって、飯食いながらメールを打つルカをみてると、ムカムカが込み上げてくる


「メール打ってねぇで、サッサと食えよ!片付かねぇだろ」

「何キレてんの?生理?」

「あるわけねぇだろ!バカルカ!」

「女々しいから、女の子になっちゃったかと思っちゃった」

「はぁ!?」


女々しい?
俺が?


「俺が、美奈子にメールしてんのが、嫌なんでしょ?今日スッゴい楽しかったよ〜!」

「そうかよ、良かったな」

「何でイライラしてんの?」

「してねぇよ」


お前が美奈子に、何かしたんじゃねぇかって思ってんだよ!


「まだ手出してないから安心しなよ」

「関係ねぇっつってんだろ、それ食ったら自分で片付けて、皿洗っとけよ」

「はーい」


軽い返事にイラつき、部屋に戻りながら、振り返るとコッチを見てたルカがニッコリ笑って、手を振った

何見てんだよナメてんのか?


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