「勝呂くんのベロって真っ赤で綺麗。」

「……それが何や」

わたしが食い入るように話す度にチラリと見え隠れする勝呂くんの舌を見ていると勝呂くんが気まずそうに口を結んだ。だって綺麗なんだもん。真っ赤だから凄く厭らしくみえて何だか甘そう。全部がやらしい。あぁ、その可愛いベロを舐めたい吸い付きたいデロデロになるまで貪りたい。わたしって男子より性欲の性質が悪いのよね、自覚済みだけど。そんな所で勝呂くんにおねだり。

「ねぇ勝呂くんベロ舐めさせて」

「はぁ!?お前頭大丈夫か!そんなん衛生上に悪いしさせるわけないやろ!」

「だったら吸い付かせて。」

「両方一緒や一緒!」

ズイ、と詰め寄ると大きな体がその分引く。わたしが勝呂くん限定で変態な理由はそれだけ勝呂くんが可愛いということだ。強面な顔だけど真面目だしそれなのに髪染めてるしピアスしてるし、そんなギャップが彼の魅力なんだろう。あぁもう我慢ならない!

「っ…!」

塾の教室で二人きりなのを良いことに、わたしは椅子から身を乗り出してしっかりと結んだ勝呂くんの薄い唇へと舌を這わせた。いきなりだったから驚いて何か言おうとしたのだろう。その隙に自分の舌を滑り込ませてレロリという擬音が似合いそうな表現で勝呂くんのベロを舐めた。さっきまで勝呂くんが口に入れてたフリスクのせいかヒンヤリしててミントの味が口いっぱいに広がった。そのままちゅうっと音を立てて念願の真っ赤な舌に吸い付く。何ていうんだろう、勝呂くんのベロっていうだけで興奮するのにたまに色っぽく漏れる吐息が更に情事を盛り上げようとしているようで何か確信犯?なのかなって思っちゃう。まぁ、いつもこういう雰囲気になると嫌がりながらも満更じゃなさそうな表情してるから分かっちゃうんだけどね!その状態で自分の涎と勝呂くんの口に溜まった涎を絡ませるとちゃぷ、ちゅぷって卑猥な音が室内に響いた。体が熱くなってジンジンしてきてあぁそっか。もう勝呂くんが欲しいんだって分かった。そのうちお互い酸素が欲しくなったけど、どちらともなく止めようとしなかった。

「はぁ…ん、ちゅ…ぁん…はぁはぁ…すぐろくぅん…」

「ふ、…は…名前…」

やらしい。勝呂くんの顔、声、仕草…わたしも、同じ風に見られてるのかな?もしそうだったらすごい興奮しちゃうよ。舌が痺れてくる。けど止めたくない。お互いの口端から涎が溢れて顎、首筋を伝い制服の襟元まで到達する。すっごい行儀が悪いと思うけどすっごい気持ち良くて頭がクラクラしてくる。やばい、何か甘い味がしてきた。全部が全部、媚薬作用のように効いてわたしの手は自然とスカートを捲りパンツの中へと手を滑り込ませてくちゅくちゅと自分の下半身を弄っていた。それに気づいた勝呂くんがシャツの上から其の大きな手のひらで胸を揉んでくる。其の際もずっとわたし達のキスは止まることはなくて、此処が教室ってのも忘れるくらい気分は高揚してた。あああもう勝呂くん好きだよって胸がきゅううんてなるの!いっつも抑えが効かなくてわたしの方から襲っちゃうんだけどそれでも勝呂くんは最後にはわたしのこと逆に狼さんになって襲ってくれるんだよね。だから愛してくれてるんだなって分かるの。だからわたしは我慢なんてしないんだよ!

(我慢なんてしたら死んじゃうよ)





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