::突っ込んで
「ねぇねぇ勝呂、女の子の初めてって凄く痛いんだって!」
「は？」
「実際そこんとこどうなの？」
「いやいや…俺､女やないんやからそんなん知らんし」
ていうか急に何言い出す…。
苗字は笑うでもなく何かしら冗談染みた表情を浮かべるでもなく真顔で問いかけてくる。
からかうとかやなくて、マジで聞いとるんは確かやな…。
「知らないのかぁ…」
「そらなぁ…。」
「じゃあ実際に確かめてみれば良いんだよ!」
「は、？」
「だから、実際にわたしと勝呂がシてみれば良いんだって!」
…思考停止。
いやいやいや、は？
その時点で俺ら付き合ってもないし、意味がわからんわ。
「あんなぁ…」
「ほら、はやくっ」
そうこう言ってるうちに苗字はスカートに手をかけて捲ろうとしていた。細くも太くもない白柔な太股が目に付いて慌てて止めに入った。
「いや、お前ほんに辞めとけって!」
「勝呂の、はやく突っ込んでよ」
甘く穏やかなその声色でそんな台詞を囁かれては、面食らって足元がふらついた。
（好奇心旺盛な少女と恥ずかしがりな男子）
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あっほらしｗ
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