小説 短編 | ナノ
04
「じゃあ開けるよ! なまえ2ちゃんからのプレゼントは〜マフラーだ!!」

「緑色だ、まさか手編み?」


なんて私が顔を赤くさせるなまえ2をニヤニヤしながらちゃかせば、なまえ2は反撃するように「つくれる訳ないでしょ! 既製品です!」と言ってプレゼントに顔を埋めた。


「こっちも完全にチョロ松を意識しています、いやーリア充オーラが凄まじいですねー」

「僕も来年こそはあっちのゾーンに……!」

「ふ、来世じゃなきゃ俺は無理だね……」

「一松兄さん、ひっくつー!!」


そして私たちのプレゼントは全て開けられたので、次は必然的に六つ子たちからのプレゼントとなる。


「じゃあおそ松くん、開けるね!」

「〜っもう引かれてもいい! けど、ちょっと待った! 俺と十四松以外の皆は一斉に出せ!」


その言葉に六つ子たちの顔が引きつる。

何でそんなに嫌がるのか。
いったいどんなプレゼントなんだろう、なんて私の心の奥底の気持ちが込み上げてくる。


「はい、せーの!!」


おそ松くんの掛け声で、皆が包装袋のリボンをシュルリと取り中身を出した。


「……え、何これ?」

「えっと……DVD?」


おそ松くんからのプレゼント。
何やらDVDで、パッケージに書かれているのは美人な女の人がサンタコスで写っており、その隣には『巨乳サンタ』の文字。

固まっているなまえ2に送られたカラ松くんからのプレゼントを除けば、同じDVDで、これまたサンタコスをした女の人の後ろ姿。
そして添えられている『性なる夜のお悩み相談室』の文字。


苦笑いしか出来ない私たちだった。


(ごめん、さすがに引いた)
(だから言ったじゃん!)
(カラ松くんこんな趣味が……)
(今すぐ身投げして来てもいいか?)
(とっとと行って来いクソ松)
(クリスマスに死人出さないで!?)



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