心の判断、身体の判断


※切ない?お話
 不倫っぽい



目を閉じると今でも思い出す事が出来た
私の息子と手を繋ぎ、笑いながら走った無邪気な少女の姿が


「クロツグさん、私が勝ったらお願いきいてくれますか?」
「ハハッ、随分と言うようになったな名前!…私に勝ったらな」

驚いた。私の目の前にいるのは紛れも無い名前だった
大きくなったものだなぁ…何て思いながらボールを取り出す
実の息子でさえもまだここに来れないと言うのに、この少女はここまで来たのだ
面白いじゃないか
小さくそう呟きボールを投げた





――――――――


「驚いたよ、あんなに小さかった君がこんなに強くなっているなんて」
「頑張りましたから」

素っ気なく返事をするが、その表情は喜びでいっぱいだった

「そういえば…お願いってなんだ?」

ふと勝負前に名前が言っていた事を思い出す
すると急に表情が暗くなる。そしてゆっくり顔をあげて私に言った

「……クロツグさんの部屋に入りたい」


バトルフロンティアの中には私の部屋がある
なかなか家に帰れない私はいつもそこで寝泊まりしているのだ

「何か飲むか?」

こんな所に入りたいなんて妙なお願いだが、入れない所に行きたがる子供の特性かと思った
黙ってソファーに座る名前の隣に座る
少し、沈黙が痛かった

「…何もない所だろう」
「クロツグさんは!」

急に名前が声を張り上げた

「クロツグさんは…奥さんとジュンを大切にしてますよね?」
「あ、あぁ…」
「愛して…ますよね」

いきなり何の質問かと思えば視界が揺らめき、世界が反転する。と同時に私の上には名前が居た。押し倒されたのだ



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文字数が終わり際で足りないのでここで続く






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