円←秋←風
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「木野はお母さんみたいだな」
「私たち同い年だよ?」
「お母さんみたいに安心できるってこと」
「ホームシックなの?」
「違うよ」

「やっぱり俺にとってここは安心できる」
「じゃあ家じゃ安心できないんだ」
「そんなことないよ。一番は家だ」
「それじゃここは二番目なの」
「うん、そういうことになるかな」
「…私もここは安心できるよ」
「一番?」
「二番目」
「そっか」

「ねえ風丸くん、風丸くんは私と居て楽しい?」
「楽しいというか安心できる」
「私も風丸くんといると安心できるな」
「俺のこと嫌いなのにか?」
「気づいてたの」
「とっくの昔に」
「だって風丸くんたら、いつも円堂くんに近いんだもの。嫉妬しちゃうわ」
「本当に木野は円堂が好きなんだな」
「あら、私は皆大好きだよ」
「俺のことは嫌いなのにな」
「そうね」
「否定、してほしいな」
「御免ね。私嘘はつきたくないの」
「それなら仕方ないか」
「そういう風丸君は?私の事、好き?」
「嫌いじゃないよ」
「大好き、でしょ?」
「自意識過剰は嫌われるぞ」
「あら、本当のことなのに」
「…俺じゃあ駄目なんだろう?」
「今は駄目。でももしも振られたら来てもいいよ」
「振られたら一緒に泣いてやるから」
「有り難う」



嘘つきな僕ら






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