「お前なんか嫌いだ」
そう言ったら、
「俺も君のこと好きじゃないよ」
と言われた。
お互いくしゃくしゃな顔で笑い合う。
そのまま何をするでもなく、ふらふらと街をさ迷い歩くと喫茶店の窓に赤い髪と青い髪が写る。同じ顔を、泣きはらして真っ赤になった顔をしている。
「じゃあね」
ふわりと右手を上げて振る。
「じゃあね」
同じ様に右手を振る。
さて、これから海でも見に行こうかな。




まだ、涙は流れない
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