短編 | ナノ

すきすきだいすき

何かに集中してるゆうちゃんがすきだ。いつだってゆうちゃんのことだいすきだけど、じっと何かを見つめてるゆうちゃんはすごくキレイだと思う。だから、テニスしてるゆうちゃんもすき。いつも冷静に、時には手を抜くこともいとわないゆうちゃんが、本気でテニスをする姿はすごくすき。どうせなら勝ちたいもんね。しょうぶごと、だもんね。

ゆうちゃんがほかに集中してる姿っていえばそうだなぁ、本読んでるときかな。たまになみだぐんでたりするからかわいいなって思う。いつも人前で泣いたりはしないのにね。でも本読んでるとちがうらしい。そんなゆうちゃんのなみだを、こっそりなめるのがすき。せっくすのときによくやるんだよね。でもせっくすのときとちがってゆうちゃんは反応してくれないからちょっとさみしい。ちゅーしてもぎゅーってしてもおれを見てくれないから、ちょっとじゃなくてすごくさみしいんだけど、そこはがまんする。だってゆうちゃん本すきなんだって知ってるんだもん。おれがマンガすきなのと同じくらいすきなんだって知ってるから、ゆうちゃんがおれがマンガ読んでるときにジャマしないのと同じようにしなきゃって思うんだもん。たとえその本がぶあつくっても、じっとがまん。…うん、おれがまんするの苦手なんだけどね。でもがんばるよ!!だって読み終わったあとゆうちゃんちゃんとぎゅーってしてくれて、「ごめんな、寂しかった?」って眉を八の字にしながら笑ってくれるから、おれがまんできるよ!たまに出来なくなっておそっちゃうけど…う、うん、が、がんばってるよっ!!

「…自分分かりやすいなぁ、思考回路が」
「え、なにが?」
「いや、何でもあらへんよ」

そう言ってにこり。笑うゆうちゃんはすごくかわいくてどきどきして、おれはやっぱりどうしてもゆうちゃんに抱きついちゃう。そうするとゆうちゃん『しゃあないなぁ』って言うか『もうちょっと待ってな、』って言うかどっちかで、結局どちらでもおれにかまってくれるからおれはゆうちゃんがだいすきだよ!!


→頭の悪い話を書きたかったので。白じろ可愛い。






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