短編 2 | ナノ

だだ甘やかしも悪くない

慈と謙が幼児化したらきっとすごく可愛いと思って。それだけの産物。深い意味は特に無い(笑)


瞼が重いのだろう。とろんとした目はきっと自分を映しておらず、時折かくりと首が傾く。可愛かったので、そっと身体を引き寄せてやるとぎゅう、とくっついてきた。やっぱり文句なしに可愛い。小さな手で、一生懸命服を掴んでくれているところとか特に。

軽い身体を腕の中に閉じ込めて抱きかかえると、隣でさっきから静かだった彼がぷくぅとほっぺを膨らませた。それすなわち嫉妬。英語で言うならジェラシー。ちょこんと服の裾を掴んで、ぶんぶんと腕を振る。けれど寝ているジローを抱えている方の手は揺らさないあたりちゃあんと現状を理解出来ている。『忙しいのは分かってるけど、構って欲しい』と思っているのが筒抜けで可愛い。

「偉いなぁ自分、寝とるジロー起こさんように静かにしとってくれとったんやね。ありがとさん」

よしよしと頭を撫でると、えへへと嬉しそうに笑いながら頬を染めた。構ってもらえて嬉しかったようだ。更に可愛さを増したケンヤを、空いている手でそっと引き寄せる。そして、おでこに軽く口付けた。「ごほうびやで、」とへらり笑って言えば、ぼふんと一気にケンヤの顔がさっきよりも真っ赤に染まった。



→ジローと侑士と謙也の三つ巴が好きです。とても。金髪サンド美味しい。でもちったいケンヤって髪黒いのか。書いてる途中で気が付きました。すっごくどうでもいいけど、跡忍の子供イメージは日吉ですが、じゃあこの二人が子供だったら父親は誰なんだろうか…。母親は言わずもがな、ですがね!







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