短編 2 | ナノ

贅沢豪勢当たり前

常識人跡部と非常識人あほべの二人が入れ替わっちゃったよって話その弐。会話文のみ。

「…あれ、跡部?」
「ん?何だ慈郎」
「…あっれー…何かおかしい気がしたんだけど、気のせい?」
「…急にどうしたんだ、」
「うーん…いや、やっぱ何でもない」
「そうか。…そういえば慈郎、昨日頼んでた老舗のケーキ屋の数量限定プレミアムショートケーキが冷蔵庫に保管してあるから早めに食えよ。作りたてだそうだ」
「え、マジマジ?俺そんなん頼んだっけ?まぁいいや」
「お前がかぶりつきでTV見てただろうが」
「…TV?」
「昨日うちに泊まったときに」
「…アトベッキンガム宮殿に?」
「そうだ」
「…俺泊まってねぇよ?昨日はだって妹とアホ動画ガン見してたし」(もぐもぐ)
「……」
「……」
「「…。」」
「…もしかしてこれ、俺が食っちゃ駄目だった?」
「…いや、まだ余ってるから平気だが…」
「そ、そう、なら良いんだけど…って、全然良くねぇよ!!」
「慈郎落ち着け、ケーキならまだたくさんある」
「…いくつあんの?」
「限定30個だったから30個。部員全員には渡せないから、レギュラーと準レギュラーの分と…」
「…跡部すげー…もう俺それしか言えねぇ…」


→涼しい顔でやってのける姿はガチで非常識人あほべ様。でも部員全員のことちゃんと考えてたり、部員全員でどっか小旅行(人数が百超えてる時点でもう小ではない)とか行ったり、彼は皆に優しいのです。白じろ忍の跡部がこんなんだったら、という妄想。一番の被害者は優しさに慣れてない忍足。前にどっかで書いたけど、えろたりさん優しくされると怖いんだよね。だから疑心暗鬼に至ってかなり混乱しそう。そう考えると今はかなり吹っ切れてるのか慣れたのか。







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