本質はあまり変わらないようで

常識人跡部と非常識人あほべの二人が入れ替わっちゃったよって話。会話文のみ。

「けーいちゃん、なぁどないしたん？」
「景ちゃんってお前…誰に向かって…」
「景ちゃんって一人しかおれへんやろ？どないしたん自分」
「どうしたもこうもねぇ!!忍足、てめぇ何の…」
「…？あれ、いつもの自分やないの？もしかして」
「何がだ。俺様は俺様だろーが、アーン？」
「…じゃあ…もしじろちゃんが『おれ、せんとーきがほしいの〜』って言ったらどうする？」
「……そんなもん何に使うんだ？」
「自分景ちゃんとちゃうなぁ。そっくりさん？」
「んな訳ねけだろ!!!」
「でももし景ちゃんやったら『どこの国の戦闘機だ？』って聞いてくるで？」
「…お前の言ってる『景ちゃん』ってヤツは大丈夫なのか？」
「俺も最初聞いた時同じ事考えたわ。権力振りかざし過ぎやろうって」
「…俺はそこまで非常識人じゃねぇ…」
「すまんなぁ。せやったらもしかしたら違うとこの景ちゃんかもしれへんな。自分とこのじろちゃんはどんな感じなん？」
「少なくとも戦闘機は頼まねぇな。あとさっきのお前みたいな喋り方はしない。確かに眠い時は若干語尾が伸びるがな」
「ふぅん…そうなんや、俺の知っとるじろちゃんは舌ったらずな喋り方しとって、たまに常識では考えられへんようなことを景ちゃんに頼んどるよ。部活帰りに北海道行ったりとか」
「それはうちでもやった。ジローがジンギスカン食いてぇって言ったからな」
「…じろちゃんに甘いんは自分も変わらへんのやね…。」


→跡部は慈郎に甘い。忍足「景ちゃん」と呼ばせたかっただけといえば確かにそうなんですけどね。