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横浜中華街

「ねーねーあとべぇ」
「何だ慈郎」
「おれ、よこはまちゅうかがいに行きたい」
「よう言えたなぁ、えらいえらい」(よしよし)
「えへー」
「やけに近い場所だな。まぁいい、樺地!」
「ウス」
「部活が終わったら横浜に行くぞ、良いな」
「ウス」


「…近い、か…?」
「横浜中華街ですか…楽しみですね、宍戸さん」
「そうだな。それにしても跡部は太っ腹だなー」
「おこづかいの使い道が部員に奢る、だからね」
「…もしかして来年の部長も同じことしなきゃいけないんでしょうか?」
「いやあれは跡部限定だから。日吉が気にする必要はねぇよ」
「跡部さんは財閥の息子だからああいうことをするんだと思うよ」
「あとは気質なんやろなぁ、跡部の」
「あ、侑士どうかしたのか?」
「いや?皆で仲良く喋っとるなぁと思て」
「侑ちゃん、あとべが呼んでるー」
「はいはいどうせ俺は跡部の下僕なんやろな、じろちゃん行こ」
「うん、いこー」

「…夕食いらねって親に電話しなきゃな」
「そうですね」
「俺んとこは大丈夫、親いねぇから」(親の職業:先生)
「跡部さんは……大丈夫そうですね、」
「跡部に文句言う奴なんかいねぇだろ。あ、もしもしかーちゃん?」
「忍足も連絡いらなさそうだな。ジローは跡部が連絡しておくだろうし」
「…何だか寂しくなってきましたね、」
「そうか?俺は逆に楽しいけどな。独りで食うより皆で食った方が賑やかで面白いし」
「し、宍戸さん!!それならいつでも俺がっ!!」
「いや、毎日は勘弁だな。たまには一人で静かに食いたい」
「そうですか…」(しゅん)
「…お前ら漫才師みてぇだな」







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