長編小説 | ナノ


謙也君の受難
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「大阪やでじろちゃん」
「うんっ!おれたこ焼き食いたい!おなかすいたー!」
「謙也、三分待ったるからそこらで買って来い」
「理不尽!!っちゅーか買うより作った方が安上がりやろ!」
「じゃあ今から三分でたこ焼き作れるん?」
「そ、それはちょっと…」
「浪速のスピードスターが聞いて呆れるわぁ…やる前から諦めるやなんて。見損なったで」
「なっ!!そう言われると…」
「そー言われると?」
「やったろやないか侑士!!自分らそこで待っとけよ!」(音速)
「あはは、単純やなぁあいつ」
「…ゆうちゃん、」(くいっ)
「何やの」
「あそこってらぶほかな?」
「…三分では無理やなぁ」
「でもでも、ゆうちゃん食べたらお腹満たされるかも、なんてね?」(首傾げつつ)
「〜〜〜っ!!(悶)し、しゃあないなぁ、どうせ三分以上はかかるしな」
「あそこってえすえむとかめるへんとかあるかなぁ」
「えーどうやろ、あんま期待せんほうがええんちゃうか?」
「どちらにしてもあんま関係ないしねー」(笑顔)
「そうやねー」(つられて笑顔)


***

「三分ではあかんかったけど、たこ焼き屋の人に無理言って焼かせてもろたら(というか超混雑時に数分だけバイトをしたら)五分で用意出来たで!!って……あれ?おらへん…あれ?」


謙也君の今日の教訓。『バカップルは目を離すな。』


ついでに某ファミレス店内にて。

「…謙也おっそい…」←苛々してる(一氏)
「スピードスターが遅れるやなんて…学校の恥やな」(白石)
「いや向こうの人でしょう明らかに」(財前)
「なーなー白石ぃ〜ワイ腹減ったー何か食いたい〜」(遠山)
「じゃあ謙也のおごりで何か頼むたい!」←酷い(千歳)
「それええなぁ、そうしよか」←確信犯(白石)
「…ええんやろか…」←罪悪感(銀)
「まぁ、しゃあないっすわ。遅れた先輩が一番悪いんですから」←良い笑顔(財前)
「謙也君どこかで事故ってへんとええわねぇ〜」(小春)
「あれは事故っても来るやろ」(一氏)
「あ、ワイこれ食いたい!!『スペシャルデラックススーパーイチゴパフェ』!!」(遠山)
「俺定食頼んだろかな、一番高いの」(白石)
「…美味しそうばい(じゅるり)」(千歳)
「好きに頼んだらええんやないですか?俺はぜんざいで」(財前)
「………(すごく困っている)」(銀)
「アタシ何にしようかしら…軽く食べてきたから平気なんだけどね」(小春)
「つまみでも頼んだらええんやないか?それやったら食えるやろ?」(一氏)
「そやね、そうしよかな」(小春)

謙也が絶叫するまであと数時間。


おまけ。らぶほのバカップル。

「ドーテーのケンヤクンってさぁ」
「うん?」
「らぶほ入れるのかな」
「ぶっ!!……ちょ、一回試してみよか。入ってこれるか」
「どうなんだろーねー、ちょっと楽しみ」
「あーじろちゃんすごいこと思いついたなー、笑いが止まらんのやけど」
「そう?もっとほめてほめて〜」
「ええ子ええ子」(よしよし)
「えへへ〜」(照)

→結局入れなかったそうです(笑)彼には高すぎたハードル…。
全然進まない話…。やっと出てきた四天宝寺メンバー。千歳の口調が分かんない…。あとうちのじろ忍は謙也君のこと嫌いなのかっていうくらい扱いが酷いですね。


 


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