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砂糖まみれの愛を贈る
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確信犯はこう答えた。

「どっちもおれにとっては同じだよ」

その意味を理解するのはさして難しくはなかったが、好き好んで肯定したい訳でもなかった。彼にとって自分は食いもんか何かか。…まぁ、答えは分かってるのだが。

「セックスって食欲に似てるのかも。だって『食べちゃいたい』とか言わない?」
「そうかもしれんなぁ」
「だから、同じなんだよ。おれが、ゆうちゃんを『食べちゃう』行為がセックスなんでしょ?」
「…」
「ゆうちゃんは甘いよ。ぐだぐだのどろどろに、ね?」

べたり、ひっついてきた子供体温をはらうことはせず。彼のするがままにしていたら、あらぬ場所にまで跡をつけられそうになった。明日体育あるのに。



   


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